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い草がくれた素敵なご縁〜オーガニックマルシェでの感動的な出会い〜

[2025年4月7日 06時16分]

オーガニックの世界

頬をなでる風が、少しだけ暖かくなってきたある日曜日。

僕は、愛おしいい草たちをたくさん抱えて、ナチュ村さん主催で開催されたオーガニックマルシェに参加させてもらった。

同時開催されたのは、菌ちゃん先生の講演や、「夢みる給食」の上映会。

オーガニックマルシェならぬ、オーガニックフェスでありました。

普段は畳作りや動画づくりなど、黙々と作業と向き合う時間が多い僕にとって、そこはまるで別世界。

色とりどりの野菜や果物、グルテンフリーのドーナツや、マーマレード、ケーキなどなどの食に関わるものから、

竹炭や、我らがい草など”住”に関わるものなど、

衣に関わるものこそなかったが、20店舗くらいが所狭しと立ち並ぶイベントでした。

僕の仕事は、日本の伝統的な床材である畳を作ること。その主役は、何と言ってもい草です。

自然素材そのものであるい草の、深呼吸したくなるような清々しい香り、素足に触れる優しい感触、

そして、部屋の空気を浄化してくれる力。僕は、このい草という素晴らしい自然素材に魅せられ、人生を捧げてきました。

そんな思いから、マルシェに誘っていただき、

手作りのミニ畳や、雑貨、い草の香りを楽しむ短いい草を並べることが出来ました

周りを見渡せば、出店者もお客さんも、皆どこか穏やかで優しい空気をまとっていました

「オーガニック」や「ナチュラル」という言葉が、単なる流行りではなく、心からのライフスタイルとして根付いている人々の集まりなのだと、肌で感じました

「わぁ、いい匂い!」
色んな方が僕らのブースの前で足を止め、そう言ってくれました

「畳の匂い、好きですか?」
そう問いかけ、僕がい草の束を差すと、大切そうに両手で香りを楽しんでくれました。

自然素材の温もり。い草の香りを胸いっぱいに吸い込む姿を見ていると、僕の心まで温かくなりました。

 

「うちの実家にも昔、畳の部屋があったんです」

「このい草の香りを嗅ぐと、なんだか落ち着くのよね。やっぱり自然素材はいいわねぇ。」

 

僕らはこのい草を使った畳が現代の暮らしの中で埋もれていってることに、一抹の寂しさを感じていました。

しかし、このオーガニックマルシェで出会う人々は違った。彼らは、野菜一つ、石鹸一つを選ぶにも、その背景にあるストーリーや、

作り手の想いを大切にしていました。自然素材への敬意、丁寧に暮らすことの大切さを知っていて、それは、僕らがい草と畳を通して伝えたいことと、深く響き合っていました

ある若いカップルは、「新居にナチュラルな和のスペースを作りたくて」と話してくれました

また、ある男性は、「子供がアレルギー気味で、できるだけ自然素材のものを使いたいんです。畳って、その点どうなんですか?」と熱心に質問してくれました。

僕は、い草の持つ力、畳の素晴らしさを、自分の言葉で一生懸命伝えた。

それは、商品を売るというより、い草への愛、自然素材への敬意を分かち合う、温かな時間でした

 

一日が終わり、マルシェの片付けをしながら、僕らは心地よい疲労感と共に、感動に包まれていた。

”オーガニック”というテーマで繋がった人々との出会いは、僕が大切にしてきたい草や畳、そして自然素材への想いが、決して独りよがりではないことを教えてくれました。

地球を思い、子どもたちの未来を思い、自然素材を愛おしむ気持ちは、きっと多くの人の心の奥底にあるのだろう。

僕らの作る畳が、い草の香りが、そんな方々の暮らしに小さな安らぎと彩りを添えられるなら、こんなに嬉しいことはない。

工房への帰り道、車窓から見える夕焼けがやけに心に染みました。

明日からもまた、い草一本一本に心を込めて、畳を作っていこう。

オーガニックマルシェで感じた温かな繋がりと、自然への感謝を胸に。

 

帰りの車はい草の香りに包まれていました

 

ほっこりしようぜ

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