農家の”苦しみ”と”ありがたさ”を知った秋

後継者不足や気候変動、輸入品との価格競争など今、日本の農家さんをはじめ第一次産業は

様々な課題に直面している。

僕がい草を大好きなのは、きっと父がお米を作っていることから、不安や自然と向き合い

作物を育てることの難しさを知っている中で己と戦い続ける生産者さんを知っているからだ。

そして今日はい草ではなく、オトンキーがやる”お米作り2022”が終わったよってブログです!!

台風14号、久々に恐怖を覚えるほどの台風は、

稲刈りまであと1週間(穂が75%熟しているくらい)の稲を容赦無くなぎ倒していった。

それに加えて大粒の雨。倒れた稲を叩きつけるかの如く押さえつけ、2022年のお米作りは収穫期を迎えた。

何かの絵みたい。



お米の花が咲く頃の台風が最悪だ!とオトンキーは言っていた。

過去何度かはその姿も目の当たりにした。

幸いその時期ではなかったにしろ、まだ成熟しきれぬまま倒れた稲は太陽の光をうまく浴びれないため、育たない。

また土も乾ききれないので稲刈りする際にジュクジュクで土まで根こそぎ巻き上げ、機械に詰まる。

その結果機械は止まるは、刃は痛むは、時間はかかるは、お米の収量は減るは、品質は落ちるはで、いい事はない。

ただそれでもお米が出来てくれたことに感謝!!

って言えるのはオトンキーは年金があるからだと思う。

これしか収入源がない農家さんを思うと、お米ができてくれた事に感謝は変わりはないが、深刻な打撃だ。

具体的に言うと

これが選別されてお米と認識され出てきたお米(少し青が多いのは成熟しきれなかったため)

そしてこれが選別して、周りの農家さんが『砕け米』と呼んでいるお米袋にはいかないお米。(いわば2軍、3軍)

売値にして30キロ袋あたり5000〜6000円は値段が違ってくる。

今年はこの砕け米が例年の3倍から4倍のスピードでたまる。いつもなら普通のお米が15袋から20袋たまる時に1袋だけ出る感じなのに、今年は6袋〜8袋に1袋出てきた。

ちょっとわかりにくいと思うので結論を言うと、ざっくり昨年より50万円は売り上げが落ちたのだ。

それだけじゃない、お米離れや全国的には豊作という事でお米の価格は昨年より30キロ1500円は安く、先ほどの問題と足すと軽く100万円は売り上げ減で、それに肥料の価格は上がり、燃料も高い。

書いているだけでもうやるせなくなってくる。。


オトンキーもだが、い草農家さんもずっとずっとそんな第一線で戦っているのです。

別に同情を誘いたいわけではありません。

ただ誰しもがそんな現場を知るべきだと思っているだけです。

どんな大富豪もどんな有名人も食べる事で生きている。生産者さんがいてからこその産業なんです。

今はまだ、お米や野菜は当たり前のようにお店に並んでいるけれど、ちょっと風向きが変われば、お店に並ばなくなったり、

価格が信じられないくらい高騰したりする事だってある。

魚だって野菜だって、当たり前じゃないんです。



業種違うし、俺は俺で大変なんだよって気持ちもわかりますが、

もうちょい第一産業って陽が当たっても良くないですかねー。

なんかね。生きる根本を担う職業にしては今、大事にされていない気がしてなりません。

僕は農家じゃなく第二次産業の畳屋なので僕が言っています!!

農家の苦しみもありがたさも知れる立場にいます。

だからこそこのありがたさをみんなで味わえる気づきみたいな物を作っていきたいと思っています。

取り止めもない感じになってしまいましたが、今年のお米も終わり、また来年の準備にはいるようです

それまでにまた色々考えてみたいと思います!!(いらん世話だけど)




ほっこりしようぜ

おしまい











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