-素々然々(そそねんねん)-
モノが溢れる時代の中で、素のままであることは心細い時もあるけれど
過剰な付加価値やデザインではなく”素のまま”だからこそココロに寄り添い続けれるモノもある
僕が産地で出会ったい草のこと、ヒトのこと、素の思いを暮らしの中に思い出すブログ
それが素々然々(そそねんねん)です。
今日はい草の話をします。
今日のblogこんな方は楽しんでいただけるかも。。
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・暮しの手帖、暮らしのおへそ愛読中
・オーガニックに興味ある
・薬は飲まない、漢方派だ!!
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ではいきまっしょい
まず”い草”というのは畳表、ござの原材料。
現在は熊本県八代が98%くらいのシェア率を誇る植物で、主に田んぼで育てられます。
(畑で育てられる時期もあるのですが、生育の話はすごい複雑なので順を追って動画化したいと思っております)
リラックス、健康、美容、食用、抗菌、など色んな視点から話すことができるい草ではありますが、今日は”健康”と”香り”について掘り下げる回にしたいと思います!(理由は最後にお話しします)
い草と健康
畳や花ゴザなど、いわゆる敷物としてのイメージが強いい草ですが、
実は薬草としても使われていたんです!
日本最古の植物事典であるともに医学事典でもある『本草和名』(918年、深根輔仁)
また日本最古の医書『医心方』(984年、丹波康頼)にも
い草は薬草としての記述があるようです。
興味ある方は
この本に書いてあるので読んでみてくださいね
主に伝えられている薬効としては、
膀胱炎、尿道炎、むくみ、不眠症、
また切り傷や出血、打撲などの外傷にも使われていたようです。また利尿作用を促したり、小児の夜泣き防止に効果があるとされています。
(すごいね)
煎じ方もそれぞれあるみたいなので気になる方は同じく上写真の本をご覧ください!!
次に
香りとリラックス効果
について少々。
まず五感のメカニズムとして嗅覚だけが脳に直接的であるという研究結果があります。
つまり、いい香りで癒されたり、怒りが落ち着いたり、リラックスした気分になるのは、
実は感覚的なことではなく科学の裏付けがあるらしい
い草の具体的な香り成分として
・フィトンチッド(森の香り)
・ジヒドロアクチニジオリド(紅茶の香り)
・αシペロン(リラクゼーションに役立つ成分)
・バニリン(バニラエッセンスやアロマテラピーの精油の原料)
そう。つまり、畳の部屋は
森の中でアロマをたいて紅茶を飲んでいるくらいの感じ。
想像してみてください。
そう。あなたは今、森の中でアロマをたいて紅茶を飲んでいるんです。
森の中でアロマをたく必要がないとか、
紅茶よりコーヒーがいい
とか世の中のゴタゴタは全て忘れて、
さあ。森の中でアロマをたいて紅茶を飲みましょう(ほっこり)
今日はい草の中でも薬草としての部分、
また香り成分にフォーカスして書きました。
というのも理由がありまして、
実はこの度、アジアンマーケットさんとの開発でい草の香りを真空パックにした
『かおりの』
が
漢方みず堂薬局『博多マルイ店』『天神ソラリヤステージ店』『西新店』の3店舗で
販売されることが決定しました。
詳しくはこちらから
また博多リバレインにあるHAKATAジャパンさん、
春日にあるカフェ”IDOBATA”さんにも置かせていただくことに。(ありがたーい)
そう今日敷物ではなく薬草としての部分にフォーカスしたのも、
漢方薬局においてもらえるというご縁をただの偶然とは思えなかったからです。
(おそらく薬草としておいてもらう感じではないです)
そして香りにフォーカスしたのは、
『かおりの』という商品が、時には自分へのご褒美として、時には香りの贈り物として
色んな方の暮らしの中に香って行くのが嬉しかったからです。
そして最後にそのい草のお話。
そのい草は実は、倉井さんという生産者さんが”無染土表”という超こだわった畳表を作る際に、
長さが足りなくて畳表にできなったい草を使わせていただいています。
もちろんその草で織った畳表も佐野畳屋の自慢の商品としてラインナップしています。
10数年前からい草サイコーい草サイコー言ってきたボクですが、
無力さゆえにその最高さを皆さんになかなかお届けできずにいました。
がしかし、この度アジアンマーケットさんに力を借りて、少し楽しみやすい形で用意できたのではないかと思います
ぜひ、みず堂さん、博多ジャパンさん、IDOBATAさんのお近くにいった際には、手にとってみてくださいね!
まだ販売してませんが。。。。(4月上旬販売予定)
というボクは月末倉井さんにこの報告とご挨拶に行ってきます。
乾杯したいけどまだ無理かなーー
今日も長くなってすいません!!
また書きます。
ほっこりしようぜ
おしまい