それでも俺は断固い草!!!

僕はインテリアの本が大好き。

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たまに時間があくと本屋さんに行き、インテリアの本を見ることが多い。

ナチュラル、カントリー、シック、色んなスタイルの空間が雑誌には色々載っています。

 

しかーーーし、

畳のある風景ってほんと少ない。

間取り図を見ると決して畳の間がないわけでもないのに。。。

たまにあっても、ちょこっと端だったり、い草ではなかったり。。。

設計士さん、デザイナーさんがピンっと来ないんだろうね。

 

ちくしょー今に見てろよ。

 

多分写真撮りに行ったとき、い草の間があったならば家に入った瞬間香りはするはずなんだ。

木とい草のそれを新築の良い香りと呼ぶ方もいらっしゃるくらい。

そして色んな構想の上、撮影してると思うんだ。

そして畳も一応撮ってはいるけど、厳選していく中で落選しちゃう。

へりなし畳、カラー畳は確かに目立つし空間に合わせやすい素材ですが、

見栄えのその奥にそっとたたずむ奥ゆかしいシンプルない草畳は、僕たち畳屋が演出してあげないと、

引っ込み思案なんだ。きっと。

そしてシンプルない草畳にとって畳縁は演出の大事な担い手。。

そして畳は縁で大体決まる。

畳を主張したいのか?

床の間を主張したいのか?

はたまた畳の間として統一感を出したいのか?

主張も特にしないけどそっと優しくそこに佇み、

趣と風合いをたしなむこともできるし、

子供たちの転倒や寝冷えなどの危険からも守ってくれる。

柔らかくて、良い香りで、見た目も優しくて、癒される手触り。

時に凛となる時もあれば、時にホッとするときもある。

その風景を写真に収めきれば、きっともっと前に出てくる素材なのに。

 

言っておくが僕は決してい草を前に出したいわけじゃない。

ただずっとあってほしいだけ。

日本に、故郷にずっと優しくあってほしいだけ。

日本人はみない草に帰る時がある。

今はわからずともい草に帰ってくる時がある。

その時にちゃんと「おかえり」っていってあげれる業界でありたい。

だから僕は断固い草。。

決してい草じゃないものを否定しているわけではないことはわかった頂きたい。

死ぬまで断固い草。

僕にとって今まで学んできた技術も、知識も、い草がなくてはないのと同じ。

 

ドラッガーは”顧客の創造”を説いたが、顧客は買ってくれる人のみならず、

頑張って働いてくれる従業員も顧客ですし、

い草を作ってくれる生産者さんも、

縁メーカーさんも材料屋さんも顧客なんです。

みんながいないと成り立たない。

だったらちゃんとコミュニケーションとって補い合いながら行かなくてはいけないでしょ?

もっと役に立つ方法を考えて伝えていかなければいけないでしょ?

八代で農家さん言ってたよ。

「畳屋さんの気持ちがわからくなってきた。畳に俺たち必要なのかなー」って

悲しかった。寂しかった。

断固必要!!!間違いなく必要。 い草絶対良いモノ。って僕は言いましたけども。

「畳屋がみんなのりたろーみたいに思ってくれてたらねー」っと遠くを見てた。

くっ。。。力が欲しい。すべて担える力が。

 

農業って本当大変。

仕事はみんな大変だよって思うでしょ?

その通りなんですが、

農業の大変さって改善できない自然感なとこだと思う。

想像してみてください。よちよち歩きの子供が家の屋根がとび台風にさらされている所を。

人間は移動できますから抱いて避難できます。

い草は、お米は出来ないんです。そしてそれを守ることもできない。祈るだけ。

 

農業体験じゃわかりません。

死活問題にならないから。

台風来たって洪水起きてダメになったって

「あーあ残念。また来年頑張ろう」くらいで済むけど、

農家にとってはそれは死に直面しますからね!!

とくにい草は一回のスパンが長いから、一回ダメだったら立ち直るのが容易ではないんです。

僕がいうのもなんですが、

台風で一年頑張って作ったお米がおじゃんになったときの親父の顔は今でも忘れません。

そしてそのツケは今も銀行に払ってる。

大変なんだよ。そこにい草価格の不安定さ。経費の高騰。関連会社の廃業、撤退。

そしてそこに畳屋への不信、日本文化への不信までが募ったら、もう何を糧に頑張れる?

 

だったら畳屋だけでも寄り添って考えるべきでしょ?

今考えなくていつ考えるんだ?

 

誰がやらなくても僕はやる。

 

断固い草戦略。

俺は九州男児じゃい。

あっ!!だからと言って、これを見てくれている畳屋さんじゃない方、

無理矢理理解しようとしてくれなくてもいいですよ。

ゆっくりゆっくり味わうようにブログ読んでくださいね。取り乱してすいません(てへぺろ)。

 

ワンピース名言①

 

ほっこりしようぜ

 

 

 

 

おしまい

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