昨日、産地から帰ってきました。
受け止めるべき現実は深刻で、守るべき誇りは宙ぶらりん。
人のせいにしてはいけないと言われ色んな事は自分次第と受け止めてきましたが、
産地になくてはならない機械を作る会社の廃業、撤退は自分ではどうにもなりようもなく、
日本はそれに気づいているのか、いないのか?
い草が日本になくなればどういうことになるのか、まったくわからないわけでもないだろうに。
しかし一方そういった厳しい現状の中でもまだ日本の魂は力強く灯っている。
その火は必ず絶やしてはならない。もっと力強く輝きを取り戻せるようにしたい。
生産者さんや生産に深く関わる方は言う。
「今こそ畳屋さんがい草の伝道師となり、い草とはどういうものなのかを伝えて行ってほしい。」
また
「今まではい草というものがどこでどういう風に育ってきたのも見たこともなく売ってたんだから、
本当の良さなんか伝わってるわけないよ」という。
ごもっともだ。
先代、先々代が産地に行ったと聞いたことはない。
いくらで入荷していくらで縫っていくらで売るか?
そんなことばかりしてきてんだから、伝わらないのは当然だ。
今まさに畳屋さんも気づいた人は多い。
本当申し訳ないが、今から本当の国産い草の良さが伝わっていけるように、無くしたものは取り戻せなくても、必ず良いモノだって気づいてもらえるような取り組みをガンガンやって行きたいと思う。
もちろんもっともっと深く勉強もしながら。
い草とは何なのか?良いい草はなにが良いのか?それにしたらどういうことが起こるのか?
ぜひ、畳替えの際には、国産か、中国産かだけではなく、このことを見本を交えて畳屋さんに聞くようにしてくださいね。
きっと畳があって良かったと思って頂けると思いますよ!!
そうです。
僕はい草の伝道師となりたいと思う。
単なる言葉遊びでも、ゴッコでもない。
い草を本気で伝えたい。
そのために素材を学び、素材を最大限に生かす技術を学び、マーケティングを学ぶ。
昨今、多種多様な畳スタイルを、い草で表現していきますぞ!!!
ほっこりしようぜ
おしまい