わくわく忘れることなかれ

 

今日は先週の福岡デザインアワードに続き、合同商談会たるものに参戦してきました。

 

 

予め希望を出し、マッチングしてくださったバイヤーさんと畳雑貨をもって商談するんです。

日本のデパートメーカーの際たるビッグネームのバイヤーさんや、中には地域小規模なマーケットなど、全部で44社くらいいたのかな?

 

半分以上は新しい食品を希望する業者さんだったので全部で15社強の雑貨を取り扱う百貨店さんや雑貨屋さんなんかに希望を出し、3社との交渉権を得ました。

午前中に二社、午後から一社というスケジュールです。

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はじめは有名な雑貨屋さん。

社交辞令なのかはわかりませんが、「今日の商談の中で一番興味がありました。」

と言っていただき、快調にスタート、今の職人の勧誘時と同様、い草に対する思い、雑貨で展開したい計画、そして

佐野疊屋の雑貨がどういう風に皆さんのお役に立っていくのかを話しました。

契約条件の複雑なこともあり、

「佐野さんが本当にうちに置きたいとあれば、お電話ください。契約条件の書いた紙をお渡ししますので。」

とのこと。

 

うーむ。なるほど。

面白いですなー。

 

そして、二社目。

 

二社目はOEM販売での企業提携が条件の会社でした。

『い草というものの本質を阻害しないのであればうちはどういう形でも構いません。』

 

と言ったものの、うちは売り上げ目的の会社ではないので

生産するまえと生産した後のつながりが持てないOEMは

微妙だな。

いや、ないな。

と思ってしまったのが本心です。

 

そして、取り急ぎ商談しながらメモッた課題や業者側のニーズを整理しながら昼食へ。

メモッた課題を見てると、あれ?違和感を感じる。

 

俺、バイヤーさん側のニーズに寄せるようなメモとってる。

まずい。全然ワクワクしねー。

 

昼食後、スタバで珈琲を買い次の商談が13時からだったので急いで会場へ。

(スタバはわくわくするんだよなー)

 

会場に行くと

『あれ?いない。

ランチが長引いてるのかなー』

 

なんて思っていると、

デザインアワード同様同伴してくれた商工会議所の織田課長が事情を聞きに行ってくれました。

 

なんと企業側のドタキャン。

朝からいなかったらしく連絡も取れないとのこと。

 

ふーー。俺の魅力不足だな。

なんて、思っていましたら、流れの中でそのあともう一社百貨店さんとの交渉権を頂きました。

 

よし。今日の集大成だ。気を取り直して

大いに情熱を語ろう!!!

 

と意気込んで、いざ商談。

 

さすが、大型百貨店。シビア。

ストーリーが感じない。売りたい気持ちがわからない。

これは売れそうもない。

10ぷんで伝える能力が欲しい。

ダメだ。俺の負けだ

 

ぐっと聞きました。

これが大型百貨店の売り方なんだと思いました。

正直、伝わらない歯がゆさと、力不足を感じましたが、

同時に思いました。

 

『ここじゃ俺は勝てない。』と。

とことんニーズを追いかけて商品開発すればおいてはもらえるかもしれないけど

 

同じ時間ならもっとワクワクしながら伝わる方法があるんじゃないか?

もっと僕らしく、僕にしかできないやり方があるんじゃないかと。

 

ここでも、うまく言えないけど

 

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い草、畳を売りたいんじゃないんです。

まあ売りたいんですけど、

違うんです。

い草、畳は皆さんの生活に大いに役立ちますよって伝えたいだけなんです。

日本に脈々と受け継がれてきたこの畳の素材はかならずや感動を生む。わくわくを生むと思っています。

だから楽しむ、和む、安らぐ、そういったものを本気で見つめた結果、外国産はお勧めしたくないんです。

日本や心意気を思えば、化学表もお勧めしてる場合じゃない。(時間がないんす)

 

全部自分勝手な経営判断ですが、

そこでとことん役に立っていくって決めたから。

 

 

い草の伝道師なんです。い草を用いた畳の良さを楽しくわかりやすく伝えるのではなく伝わるようにと、

い草にこだわった雑貨を作ったんです。

い草がまだわからない人、い草を知りたい方が、まずお手軽に購入できる体験雑貨として作ったんです。

小遣いが欲しいわけじゃない。売り上げが欲しいわけじゃない。こんな僕を誰も必要にしなくなったと感じたら、

迷惑かけずにフェイドアウトしますから、信じてほしい。

 

日本にはい草が必要不可欠で、そしてそれはちゃんと好きな人の感動を生んでいる。

 

9割の人に伝わらなくても1割の本当に好きな人に役立ててもらうのが最優先なんです。

 

売れるモノを提案提供する気はないんです。

すごく自分勝手でわがままなのは承知の上で言います。

 

俺は時代を追いかけない。

時代が俺に追いつくまでここで戦う。

 

だから今日関わってくれた方含め、これからご縁を頂く皆さんへ。

 

僕は佐野疊屋はい草と生きます。

売れ筋商品は追いかけません。よりもごく一部でも自然が、い草が大好きな方だけを見て動いていきます。

それでもお役に立てると断固信じています。

この生き方が伝わる人には大いに役に立てるけど、

 

伝わらない方にはただの無責任などあほうに見えるでしょうけどね。

 

 

ただ伝わるよう死ぬほど努力することもここに誓います。

 

 

今日はおかげさまでいい勉強になりました。

お世話になりました、織田課長はじめスタッフのみなさん、バイヤーのみなさん。そして偶然お会いできた

エビス味噌の安藤さん。本当にありがとうございました!!!

 

 

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”エビス味噌”かっこいいし、お洒落だし、素敵。

こういうのが百貨店に並ぶべき商品なんだろうな!!!

 

改めてい草を用いた商品を百貨店に陳列させている同業者の方に敬意を表します。

 

 

 

自然大好きだ!バカヤローーー

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ほっこりしようぜ

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

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