2016年10月15日。
田川郡の香春町というところに、世界中から個性が集まった。
何より会場にはあらゆるところに畳が敷かれている。
ステージ、客席、ブース、休憩所、DJステージに至っては、壁も天井も畳である。
畳屋だから言える。
畳屋ではこれは多分思いつかないし、実行しないのかもしれない。
世の中にはモノが溢れ、日本に至っては生活に必要なモノは大体揃っている。
そのなかで大切にしたいモノ。
それは個と個のつながり。
多勢から多勢、いわゆるマスメディアのようなものではなく、
いわゆる興味がある個人からの発信に興味を示し、シェアしていく。
真似事ではなく好きなことを目一杯やる。
そんな連中はジャンルや人種を越え、心に飛び込んでくる。
一言
『すげー』
個性が溢れている。
なんなんだ。これは。。。
そして何よりも興味深いのは、日本人ということ。サンバだろうがレゲエだろうが、ヒップホップだろうが、
パンクロックだろうが、畳のステージではみんな裸足なんだ。
しきたりやルールにアナーキーを叫ぶのがパンクならば、
畳の上でも、ライダースブーツでもいいはずなのに、
主催者と、文化に敬意を表し、きちんとするサムライソウルは僕にはパンクだった。
サムライパンクだ。
本当に一つ一つのアーティストに感銘を受けたし、魂を感じたんです。
ブースの方では、自分がデザインしたTシャツを売っていたり、
オーガニックな野菜や、だるまさん、本などが並んでいた。
ちなみに、僕はといえば、佐野疊屋の雑貨商品をオーガニックな方々と並び販売しました。
い草を売っているひと初めて見ましたとか、いい匂いがするだとか、
言って頂きながらも、なんだか何か足りねーなーなんて超刺激を受けまくっているもんだから、
手縫いすりゃよかったとか、俺も歌いてーなーなんて終始思っていました。
しかし、本当に楽しい一日でした。
朝、愛する三宅建築工房さんの物件に畳を納め、準備し、駆けつけたオザシキオンガクフェスティバル。
本当に、本当にお疲れさまでした。
なにかまた一つステップアップした感じもあります。(気のせいかな)
畳と音楽。
ボブディランがノーベル文学賞を受賞した喜び。
やはり音楽は、アートである。
畳という文化と音楽というアート。
最高だぜ。
絶対日本には天然い草で出来た畳が必要不可欠だし、畳にもっと誇りを持てるよう、
僕らが必死で叫ぼう。
サムライソウルを。
日本の美しさを。
これからもっと畳を楽しんで、縁を大切にしていこう。
そんなことをふつふつと感じた秋の一日。
ほっこりしようぜ
おしまい