今、世界中でコロナ感染者、死者が日に日に大きくなっていく中、
僕に今出来ることは一つ
たくさんの情報の中で、しっかり予防策をはりながらも、
目の前の人の最高のハッピーを目指す。
今こそ経営理念を真に据え、笑顔でいること。
今が非常時なのかこれが平常となるのかわからないだけに不安になることばかり。
でも23歳の頃から1年間、将来への不安と自分の非力さを悩み、嘆き過ごした
ネガティブ時代の教訓がある
「不安でいても、嘆いていても流れる時間は一緒。
それならば、どうなるかわからないけど全力で考え、動いた方がいい。」
理念という志は当時はなかった。
悩み一人で苦しんでた時代も今に繋がってると思えばありがたい事実だけど、
若者が悩んでいても世界経済の中で両親を含めたくさんの大人達が支えてくれていた。
だから今こそ同じテツを生むことなく、今度は僕らが経済の礎になる。はるかちっちゃい規模でも、
不安で縮こまってたらあの頃と同じじゃないか。
世界経済は今、まさに不安の真っ只中にいて、本当に困窮の経済社会になるのかもしれない。
はたまたワクチンが出来て、ならないかもしれない。
未来は誰にもわからない。
ならば、笑って今出来ること、今しか出来ないことを全力でやる。
と、偉そうなこと言ってますが、
3月上旬くらいまでは不安でしょうがなかった。
不安というか、先日のブログに書いたように、こんな非常時は畳替えに需要も減る。
畳屋って世の中の役に立っているのか?
畳屋の、いや、一企業家の僕は存在する意味があるのだろうか?
って悩んでた。
だけどね。こんな中でも佐野畳屋に畳を頼んでくださる皆さんがいて、
僕が畳屋として大事にしてる熊本県八代の畳表を使った畳を生産者のこともお話しながら、
施工した時、
ふすまや障子、壁紙やブラインドなども出来ないかとお願いされて、僕一人じゃ出来ないので、まわりの皆さんに助けてもらいながら施工を完了した時、
すっごい喜んでもらえて。
あー。
お役に立てたって嬉しかった。
僕は畳屋だ。
畳で人をハッピーにするんだって、思ってたけど、
お客様の暮らしを一緒に本気で考えた時、
あっ。畳じゃない。
って思った。
お客様一人一人の思いを聞き、感じ取れる想像力と
その感じとった幸せのカタチを具現化する創造力。
畳はその中の大事な僕の引き出しであり、根幹であればいい。
畳もフローリングも襖もブラインドも、
お施主さんにとって大事な場所のアイテム。
佐野畳屋はあくまで畳、というか生産者さんと共に作る天然い草の畳が最大の武器だし、
その関係性こそが、人をハッピーに出来る最大の強みであることは揺るがないけれど、
そこをどうデザインし、たくさんの不を解消し、幸せな場所作りに貢献出来るのか。
ここが40になろうとする僕の勝負どころかな。
長くなりましたが、
先日畳の張り替えをさせていただいた時、
大好きな草野さんの畳表、京の趣というブランド名で販売させて頂いてますが、
六帖という大切な場所を、畳、襖、障子と共に施工させてもらった時、
お客様は本当に喜んでくれたんです。
草野さんは最高ですよーって打ち合わせで話すと、
嬉しそうにそんな人がいるんですねーって笑って信用してくださったお施主さん、
その信用に120%答えたいと、草野さんの畳表を丁寧に縫い、丁寧に拭き上げ、丁寧に敷き込んだ
襖と障子はパートナーである叔父が丁寧にやってくれた。
そして喜んでもらえた。
それが今僕の中で最高に嬉しい答えかな。
そしてそれは常時だろうが非常時だろうが同じ。
喜んでもらいたい。
幸せな場所を暮らしの中につくって差し上げたい。
今こんな時期だからこそ、人は安心できる場所を探してる。
子供たちが安心して遊べる場所
家族が安心して暮らせる場所
幼齢だろうが、高齢だろうが、笑って過ごせる場所
健康になれる食事や暮らし方も含め、
『私たちは場所作りを通じて、世界中に幸せな時間を“そうぞう”していく』
理念をこういう言葉にしました。
これは今回のことがあったからこそ気づけた思い。
悩んでても笑ってても流れる時間は変わらない。
今こそ笑って共にこの難曲を乗り越えていきましょう。
国のせいじゃない、ウイルスのせいじゃない。
全ては己の心しだいなんだと思うのです。
ほっこりしようぜ
おしまい