佐野疊屋のコンセプトを必死で考えております。
”畳”、”い草”という自己的なキーワードはNGにして、
してること、やりたいことが伝わるような会社のコンセプト。
昨日、職人にそのことを話したら、すっごい前向きに考えてくれて、職人向きの考え方だと思ってたから、
理念とか、コンセプトとか「てやんでぇー」な感じだと勝手に思っていたのですっごい嬉しくて、
僕を含めて社員全員で(二人)で色々出し合って融合させたりしながら、何個か候補が上がってきたので、非常に僕らしくブログに書いて伝わったかどうか聞いてみたいなーって。
商品コンセプトではなく、会社のコンセプトなので、
とにかくなんか良さげーって感じになってもらえれば幸いです。
”『日本の古きを楽しむ。』
家族や家、土地といった目の前にあるものを”一所懸命”に守り大切にしてきた日本人。
決して派手さのない中に、侘び寂びを楽しみ、1つ1つの物を大切にしながらひっそりとたたずみ続けてきた
”日本の古き”をグローバル化された今だからこそ、伝えていきたい。
座るに半畳、寝るに一畳。畳を通じて日本文化を世界に誇る。
佐野疊屋
何が嬉しいかって?
これを考えはじめそこに確かにベクトルが向いたこと。
職人と共に畳の手縫いに必要不可欠な「手当」を作り、
採寸や配達など、仕事をした後、(実この道中にコンセプト会議があったんです)
せっかく作った手当で縫ってみようやということで、
手縫い。。。
生きた練習をと、実戦さながらの平刺し縫い作業。
もちろん思ったように縫えるわけもなく(いきなり縫えてもらっちゃ困る)
でも、なんか楽しそう。
手縫いなんて実用性のない古い工法だと思っている畳屋さんもいますが、
絶対出来たほうがいい。
産地八代に行くと生産者さんは言います。
『畳屋さんたちはい草がどうやってできとうかも知らんで、よう今まで売ってきたな。』って。
その通りだと思う。
同じく、畳がどうやってできとうかも知らんで、よう商売できるなーって畳屋さんもいます。
手縫いで畳と向き合うことで、畳制作の奥深さがわかります。
やればやるほど課題だらけ。
今回本当に嬉しいのは、
コンセプトがこれになるかはともかく、(必ず近いものにはなると思う)
共に向かうべき方向が合致し、一歩前に進めたこと。
(僕も手縫いを習い始めてぐんぐん畳が好きになったんです。)
さあ。
楽しもう。
偶然か、必然か
今日は文化の日。
古いが今、新しい。
佐野疊屋、日本の古きを心から楽しんでいます。
ほっこりしようぜ
おしまい