古き良きへの追求。デザインの奥深さを知った福岡デザインアワード2016を終えて
[2016年10月20日 17時49分]
今朝の話。
昨日展示だけチャチャっと済ましほったらかしだった福岡デザインアワード2016の会場に行く前に、
古賀市での採寸へ向かう最中、一本の電話を頂いたんです。
飯塚市に朝ドラで一躍観光スポットとなった伊藤伝右衛門さんの家がある。
その前にある築110年の古民家を今改装してて、
こだわるのは古き良き日本家屋とのこと。
そして、僕のブログを見て一回話してみたいと連絡を頂いたのだ。
嬉しかったのは、
「安い畳ならどこからでも買ってこれる。しっかりこだわって再生したい。」
とのお言葉。
正直言おう。
僕は畳屋さんを継ぐにあたり少し離れた筑豊地区では一番栄えた飯塚市。そこにある伊藤伝右衛門さんの畳を頼まれるように頑張ろうと思っていたんです。
今回は向かいの家ですが、
近しい(笑)
一位と二位では雲泥の差があると聞いたけど、
今回はどうだろうか?
あとはみんなの価値観にお任せします。
そして、いざ採寸を終え、福岡デザインアワード会場へ。
紹介者である田川商工会議所の織田課長も応援にきてくれました。が、
端にも棒にも引っかからず、という言葉は今日の僕のために生まれたのではないかぐらいの、惨敗っぷり。
嘗めてた。
すごく。
悔しい。
すごく。
福岡県知事も来るくらいのイベントに、作品施工時間四時間、ディスプレイ制作時間5分。
昨日展示時間30分前に関係者から電話をいただいた。
「まだ展示されてないようですが、大丈夫ですか?」
はい。
あと少しで着きます。
着いたら五分で終わるんで大丈夫っす。
殺してやりたい。(笑)
しかし、前向きな僕はもう立ち直っている。
大賞、優秀賞の作品はよかった。
ただデザインだけじゃない心があった。
そこを評価する大会に嬉しく思ったんです。
そして
心なら負けない。
じゃあどうするか?
多分今の僕にとって一番の課題。
商品自体は全く悪くない。
じゃあそれをどのように役立ててもらえるか?
どのように楽しんでもらえるか?
その提案と表現が絶対的に弱い。
デザインだけ優れたって役に立たなきゃ意味がないんだから。
気持ちばっかあったって伝わらないなら無いのと同じだから。
来年のアワードは一皮向けてやる。
もちろん商品はい草だ。

ネットショップ開設に向けても良い勉強だったなあ。
古き良きは素晴らしい。
古民家のように古き良きを最大に生かす表現は大大大好きですが、
古き良きをどう新しき良きにマッチさせて、
役立てれるか?
そこらへんもすっごく大事だと思うのです。
よっしゃ。
工程会議に行ってきます。
ほっこりしようぜ

おしまい
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