ダーウィンは言った。
「最後まで生き残る者というのは、必ずしも最も強い者ではない。
変わりゆく環境に最も適応できる者こそ、最後まで生き残るのである」
と。
そして誰かが言った。
「い草は野暮ったい、今の時代には合わない。
だからせめてカラー畳をお勧めしていけ!!」
と。
僕は憤りを感じたが、同時に苦悩した。
ダーウィンの言葉を知っていただけに。
僕のこのい草に対する一種の執着と言っていいほどの拘りが、時代の変化に対応出来てなく
愛する家族に迷惑をかけしまうのではないか?
路頭に迷わせることになり、家族を失ってしまうのではないか?
い草好きな畳屋に固執し、家族の大黒柱としての責任を果たせないのではないか?
僕の好きな言葉に
「好きな女一人守れず、何が志だ」
がある。まさにそうなのではないか?と考えた。
考えて、考えて、時代を見つめ、時流を見つめ、マーケティングを学びつつ、客観的にも検証した。
そしてそれは違うことに気づいたんです。
商売の本質は大古の昔から変わらない。
い草が古い。い草がい野暮ったいんじゃない。
時代の変化に伴い、喜びようが変わった。
たんに”顧客の創造”が出来ていないんだと。昔の創造のまま変わってないから、喜びが薄れ、目新しいものに行こうとするんだと。
伝える畳屋が野暮ったいイメージなんだと。
”ヒトに喜んでもらうことが真理、本質ならば、い草にトコトンこだわり続ける。”ことは決して間違いではない。
楽な道ではないけれど、、楽しくやって行ける自信はある。
現実として、お客さんは知らない。
い草も織り方が選べることに、
い草にも色々あることに、
そしてアクセントとなる縁に無数の可能性があることに。
敷き方にも色々あることに。
実は、和だけじゃなく
ナチュラルスタイルやカントリースタイルにもどんなスタイルにもマッチすることに。
”すべては選び方にある” ことに。
知る由もない。
だって言ってこなかったんだから。
いまだに、汗臭い肌着にゴム草履でズケズケお邪魔してたんだから。
人に印象を与える第一印象で適当な人多かったんだから。
変化するのはい草じゃなく
見せ方、売り方だったんだ。
あーー良かった。安心して本気で向き合える。。(勝手に納得)
疑心暗鬼のままい草と生産者さんと本気で向き合えるものか。
僕の心に迷いは一切ない。
い草への拘りを喜びに変えていくだけ。
題して『変わりゆく顧客ニーズに一周して追いついて、HELLO WORLD!!』大作戦。
大丈夫さ。素材が抜群だからね!
わくわくするなー。
必ず届く、笑顔に出来る見せ方を考え続けるぞー!!。
”変わりゆくものと変わらないもの”
思考を止めるな!!
ほっこりしようぜ
おしまい