店主い草を語る。
[2017年6月2日 15時42分]
81歳。太平洋戦争時代に幼少を過ごし、戦後を生き抜き、
バブル時代を目の当たりにし、40年高校教師をまっとうしたお施主様。
波瀾万丈だったと笑い、55年寄り添いあい生きてきた奥様、そして子供達を語る。
、淹れて頂いた珈琲と少し餡子が多過ぎるだろっと突っ込みたくなるほどに大きいお饅頭は、打ち合わせ時に職人が酒を飲まないと言ったから、甘い物ならと準備して頂いたもの。
「この歳になると詐欺まがいの電話がよくかかってくる。
林檎を買ってくれと訪問を受けたりもする。
一度宝石を高く買うと訪問してきた業者が、無理矢理家に上がろうとしてきたので、怒鳴ったことがあるという話を聞いた時は、こたつに入り、お饅頭をいただけるほど、信頼して頂いてることに感銘すら覚える。
28枚と半畳1枚の
畳替えを全三日間で行ったのですが、最終日の引き取り時にい草の話になった。
産地はどこなのか?
い草はどうやって出来るのか?
またそれがどうやって畳表に織られ畳になるのか?
僕が産地に通い始めて9年のことを語った。
草のこと、生産者さんのこと、現状のこと。

お施主さんは良い話を聞いたと喜んでくれた。
佐野畳屋に出会えて良かったと言ってくれた。
この素敵な文化を絶やさないでほしいと激励して頂いた。
僕らがやっているのは売買ゲームではない。
過去から未来への文化というタスキを紡ぐ使命がある。
産地から世界へ心を紡ぐ誇りがある。
僕は一度きりの人生で魂を磨く旅をしている。
い草と向き合いとことんまでやるということは、
人の役に立てる。
そう信じ、今日もブログを書きました。
世界は愛で出来ている。

ほっこりしようぜ
おしまい
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