日本を楽しむ。
[2016年11月18日 06時50分]
日本に脈々と受け継がれてきた畳。
い草はインドからシルクロードを通って渡来してきたものと僕が読んだ資料にもありますが、それは薬草としてで、それを編んでコザにしたのは日本人。
ゴザに縫う縁で位がわかり、高貴な人は、ゴザを積み重ねてそこに寝たりした(寝具として使われるのが主)。
後に芯材となる畳床が出来、ゴザを
畳表として用い始めたのですが、当時はまだ高級なもので、それらを一般に楽しみ出したのは千利休の時代。
それから何百年もの間、生活スタイルは変われど、形は変わらず人々の生活の床材として受け継がれてきたもの。
それが畳。
今でこそ色んな形のモノや、素材も外国産表や
い草では無いもの、藁ではない芯材などが出てきましたが、麻、綿、絹ではない縁などたくさんありますが、
外国に行き、日本が誇れる畳は、古き日本と共に歩んできた畳のみだと思います。
今日は以前書いた飯塚市にある旧伊藤伝右衛門宅の前の古民家に採寸&お話に伺いました。

奥の柱を基準に通す。
こんな些細な楽しみ方も日本人らしく感じます。

炭を熾し、茶瓶で入れていただいた水俣のほうじ茶はまた感慨深く、
お話中に出てきた産地の話、研ぎの話、そして日本の話。
外国に留学していた頃、クラスメイトはお国自慢をするらしい。
やれフランス料理だ。
やれコーヒー豆だ。
やれ中華料理だ。
その時、畳を知っていれば引け目を感じることはなかったのにと話してくれた野見山当主。

僕は畳を誇りに思う。
畳のような畳のことではなく、(あれはあれで床材としては面白いのかもしれませんが)
天然藁床でい草の表で、麻や綿、今や色んな柄で遊べる畳縁。
日本の心が紡いできた畳を僕は誇りに思うんです。
そして畳屋であれる今が大好きです。
僕が畳でいることで笑いあえる皆さまと、これからも日本を遊んでいきたいと思う。
日本サイコー
畳サイコー
そんな朝です。
はい。おはようございます。
張り切っていこーー

ほっこりしようぜ
おしまい
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