「お前のためにい草があるんじゃねー。い草のためにお前がいるんだ。」
イエッサー!!!
あっ!!始まってる??
おはようございます。
畳には裏返しという選択があります。
エコですねー。
自然を大切に楽しむが人生のテーマなのりたろーは裏返しが大好き!!
そして裏返しって実は嬉しいんです。
だって5年くらい前の僕らの言葉を覚えていてくれて、なおまた当店にご依頼をくれる。
こんなに伝わってる感が味わえる瞬間は中々ないです。
ただ裏返しって本当一軒一軒やり方が違くて、本当名の通りただ裏返すだけのところもあります。
本来なんで裏返して使うのか?
畳とは、い草とはなんなのか?
そこらへんを掘り下げていくと、決して侮れない、むしろ表替えより難しい?
そこで、今日の裏返しを踏まえて、畳屋さんを選ぶ参考にしていただきたいことを書きたいと思います。。
まず価格。ここは、新調、表替え同様、安けりゃ良いって概念では危ないです。
チラシなんかに裏返し2000円というのもありますが、
2000円で一体何が出来るか?を考えると、まあとりあえず裏返すだけでしょう。
わからないのですが、賃貸用の安い生地の畳縁くらいでもオプションになる可能性もあるんじゃないかなーとおもっています。(ここは調査したわけではないのでわかりません)
えっ?裏返しでしょ?
裏返すだけでは駄目なの?
ダメとは言いませんが、多分裏返しをする頃には、畳床が若干縮んでいると思われます。そして角も少し丸くなるかな?(最初作った方にもよりますが)
それらに際する補修はまず2000円じゃやってくれないと思われます。
まだ5年だから補修はいらない?
いや。この補修が畳をより長持ちさせる大事なポイントです!
ぜひ補修、補強は積極的に!
そして畳表なんですが、裏は少しカビっぽくなってることがほとんどです。
ここで適当な処理を行うと、い草は艶を失い、痛みが早くなります。
ここら辺もお手入れ法はもちろんどういう風にしてくれるのか聞いてみたら、畳屋さんの愛の深さを測れます(笑)
裏返しとは、新品な表ではなく、いわゆるリユースする作業です。(ここ大事)
その他にも色々注意点がありますが、畳愛に溢れる畳屋さん、職人さんなら、大丈夫。
注意点はよく聞いて信じましょう!
ちなみに佐野畳屋の裏返しはこうします。
まず調査、何年などに関わらずシミ、凹みは裏まで浸透してる場合完全には綺麗にならないことを説明します。
そして可能ならば(大々的に信用頂ければ)少しほどいて裏の状態を一緒に見ます。
そして、裏返しするのか表替えすのかをを決定します。
そして引き上げ、
表替え同様、畳下のチェック、掃除は怠りません!白蟻チェックや通風などにも最適です!
(そういう意味でも5年くらいでの裏返しはおすすめ)
そして、表を傷つけないように解いていきます。
ここで古い糸はちゃんと取り除いてないと、古い糸と新しい糸が絡まり、畳床のへたり、
専門用語になりますが、縁下が下がります。
そして隙間の補填。
そして畳表を返すと
体カビっぽくなっていますので、まずそれを取り除き、
ここは当店オリジナル(やってる方もいる?)天然のい草に限りなく優しく、相性のいい太陽のキリを噴射、そして
拘りの毛先の優しい棕櫚(しゅろ)たわしで優しくブラッシング。
畳の裏にカビがついてるということは、もちろん畳床にもついてますので、
ブイーンと掃除。
オプションになりますが、こういうのもお勧め!!!竹炭シート!
そして、きれいになった表を、縫い付けていきますが、
あくまで新品じゃなくリユース素材。
昔縫った跡や、昔折った跡などがありますので、それらを見えないように工夫しながら縫っていきます。
そして、
お気に入りの縁に変えて敷き込み完成!!!
ここのお宅はちょうど5年くらいでした。なんということでしょう。
艶々に蘇りました!!
ただ新草の香りはしませんので、こちらをプレゼント。
岡さんのすっぴんい草。。
いやあ。い草の伝道師らしく、とことんい草の力を引き出す裏返しでしたな。よかよか
そうなんです。い草って最高なんです!!
最高にエコで、最高に優しい。もうたまりませんな!!
拘りたわしさんは洗ってぶら下がって、「おつかっれした」
追伸
佐野疊屋のブランドでもある大好きな生産者さんは言います。「い草の力を100%引き出すお手伝いをしてやればいい。僕らが良いい草を作ろうなんて思って肥料あげても良いい草にはなりませんから。」
的なことを。
僕もそれに見習って、い草のパワーを最大限引き出す工法で精進していきたいと思います。
床下チェック、掃除、次を見据えたほどきに掃除、そして草に優しい手入れに優しい縫い方。
縁もたくさん選べますし。
そして裏返しを見据えた畳表のススメ!!(ここ重要)
い草にし優しい裏返し。
決して裏返すだけではないんです。(名言)
追伸長し。。。
ほっこりしようぜ
おしまい