昨日から16枚ほどお預かりしている畳。
実は少し思い入れがありまして。
初めて依頼いただいたのは9年前、まだ叔父が主として畳職人としてい頃です。
当時はまだい草愛も全然なく、言われたとおりにただやるだけのへっぽこでした。
ここのご主人は畳の引き上げから、納品風景などをカメラでパシャパシャと撮っており、
すべての工程が終わったのち、アルバムにとじて見せてくれました。
今思うと畳替えって畳屋にとっては当たり前の風景だけど、お客さんにとっては、特別なイベントなんだな!!
と実感。(今更)
そして、9年越しに再びご依頼がありました。
でも写真を撮ってくれたご主人は他界されたとのこと。
実はそれを知ったのは喪中はがきでした。
毎年年賀状は書いていました。
とある日、メッセージ入りの喪中はがきが。
それにはこう書かれてありました。
「主人がいなくなり、畳のコトがわからなくなりました。ぜひまたその際には見ていただき、アドバイスをよろしくおねがいします。」
と。
僕らは畳を通じて、この方の人生にまで関われているのだなと、喜ぶと同時に、死に際して寂しくもあり、
色んな責任を感じました。
お預かりした16枚しっかりと仕上げ、また本日納めてきたと同時に、ご主人にご挨拶もしてきたいと思います。
畳替えは人生の中の1イベント。
新築はもっともっと大きなもの。
今日はついに三宅建築工房さんの家に初敷き込み。
それについてもまた書きたいと思います!!!
皆さんが素敵な人生を過ごせますよう、今日も頑張りたいと思います。
ほっこりしようぜ
おしまい