おはようございます。
結論から言うと、今週末産地八代に行きます。
ということで、佐野畳屋の古株であり今はパートさんでありますママンキーが、
「また行くの?こんな忙しいのに。」
と問われたことに対して思ったこと、言ったことを書きたいと思います。
例えば産地に行ったからといって直接的に畳が売れるわけでもないし、
縫うのがあんたの仕事だろ?産地に行く暇があったら一枚でも縫って売らんかい。
というのが本当なのかもしれません。
ただそれは職人のみとして生きるならば。ということではないでしょうか?
だいぶ減ったとはいえ、畳屋さんは数多くありますが、みなさんどのくらい産地のこと知っているでしょうか?
い草のこと知っているでしょうか?
生産者さんのこと知っているでしょうか?
話を戻しますと、僕は縫うのと同じくらい人と会い、話すのが大切だと思っています。
もちろん人に会うのを重視して縫うのをおろそかにするわけにはいきませんので現状では会うのも限界があります。
だから小癪にも、本当小癪なんですが、
い草を伝えていくうえで大切な”出会い”が最優先
とさせて頂いております。
だから八代に行くし、お盆前で忙しくても伝える場、今回で言うと『筑豊住まい博』にも出る。
先代のオトンキー、ママンキーは、こんな忙しいのにと言いますが、
畳業界を長期的にみると”い草が最重要”なんです。
前も書きましたが、い草なき日本は日本じゃないんです。
重要文化財、国宝、世界遺産、例えば佐野家は西本願寺派なんですが、
西本願寺の何百枚という畳が工業表だったら、はたまたフローリングだったら。あんなに観光客が寝ころぶでしょうか?来るでしょうか?世界遺産になるでしょうか?
和食がフィーチャーされていますが、何故い草はされないのか?不思議です。
多分それは工業表しかり外国産表など、業界にブレがあるからでは?
↑ これは個人的な見解なのでお気になさらず。(笑)
生活の用途につき工業表なども必要な時があるのかもしれません。
そこは全く否定もしませんし、文句もありません。
でもい草を知らずのうちに、ただ売りやすいという理由のみで工業表を取り扱う畳屋さんが多い。
本当多いです。
何故なんでしょう?
それはい草を知らないから。
カビが生えてクレームが出るから面倒。(正しい対処法を知らないから)
仕入れが安定しない(それはい草の周期を知らず自分本位で発注するから)
い草は最高な敷物です。(別に敷かないでもいいんですが)
だって食べれるんですよ!
※写真はい草のロールケーキ
食べれるのに敷いて悪いわけがない。
お客さん目線で考えると気になるのはお手入れと退色でしょうか?
退色は熟成です。革製品でいうなら”あじ”です。天然商品は綺麗に紅葉していくから良いのです。
お手入れは正しい知識があれば気にする問題ではないです。張替えだけしてくれる畳屋さんではなく、
そこらへんも教えてくれる勉強してる畳屋さんに相談してみてください!
い草を知ろう。
そう思うなら産地に行って専門家に聞くのが一番。
何度も行き良いとこも悪いとこも知り、ちゃんと伝えれる知識を身に着けるべき。
い草だけじゃない。い草を作る人も、それを支える家族やメーカーさんもいっぱいあるんですから。
熱くなっちゃいましたが、
しかも僕がなんで八代に行くのかという話から産地に行けという話になっちゃいましたが(笑)
そう。
今日は免許更新(知らんがな)
。。
盆明けならゆっくりいけるかなと思っていましたが、ありがたくそそくさと行ってきます。
ほっこりしようぜ
おしまい