おはようございます。
先日同業者の先輩と話してたんですが、「打ち合わせが一番楽しいよね!!」って。
さて、
畳屋の仕事ってなんなんでしょう?
見積りして、部屋のサイズ測って、材料とって、畳作って、納めること?
うちはサービス充実してるから、床板掃除しますし、畳も拭き上げて納めますよ!!
それからそれから?
そういうことではないと思っています。(個人的に)
まあそういうことをするんですが、
お客さんが皆さんを選んでくれる理由ってそういうことじゃない。と思う。
だってそういうことしない畳屋さんもいっぱいいますよ。
掃除はおろか、自分では測らないし、作らないし、敷き込まない。
そんな畳屋さんいっぱいいます。
でも、選んでもらってお客さんに喜んでもらっている。
逆にそういうこといっぱいしても喜んでもらえない畳屋さんも。
大事なのは、受け手のことを親身に思い、心から足るべきことをしているかどうか?
親身が大事だと思うんです。。
本気で考えたら、出来るサービスは十人十色。
例えば、掃除。こっちは良かれと思い、掃いて、掃除機かけて、タンスの裏まで拭きあげる。
「普段から気になってるけど、体調悪くて出来ないの。」
って方なら、お金払ってでもしてほしいサービスかもしれませんが、
家のアラを指摘されているようで嫌って方もいます。
何度も言いたいことですが、
大事なのは相手の気持ちを親身に思い、気持ちを組んださりげないサービス。
提案でもそう。
これが良いですよーってプロに強く言われたら、
じゃ、じゃあこれで。
思ってしまうお客さんだっています。
結果的にそれが一番合うとしても、かなんだかそんなのわくわくしませんよね。。。
でも選びきれないって方もいます。
要するに一人一人の気持ちを大事に考えたサービスってのが、本当のサービスなんだと思います。
楽しいほうが良いに決まってます。
”畳替えって義務じゃないんですから”。
打ち合わせが一番楽しい。
そんな風にお客さんと溶け込んで話が出来る畳屋さんはそう言います。(先輩さすがっす!!)
だって、産地まで言って、生産者さんと話して、心から惚れた商品が認められたら、
息子が、娘が認められたらそりゃあ嬉しいですよね!
そしてそれに似合う提案をお客さんのライフスタイルや好みをもとに一緒に考えていく。
そりゃあ楽しいですよ。
その中でも僕の大好きな提案ツールがあります。
『手書き案』。
どんな敷き方にするのか?
素材は?配色は?縁は?メリットは?デメリットは?
等々を、お施主さんとやいのやいの言いながら決めていくのがたまらなくわくわくします。
昨日いつもお世話になっている堅木株式会社の三宅さんって方が、ブログを見て提案をわざわざメモ書きしてFAXしてくれたんです。
私にとって三宅さんは発注先でもあり、相談相手でもあります。そして畳業界を盛り上げていく同志でもある。
(三宅さんありがとうございます。)
こういったアイディアをちょこちょこっと書いて、シェアしていく瞬間って、お互いにその場所を良くしたいって思っている瞬間なんだと思うんです。だから、嬉しくてわくわくしちゃうんだと思います。
それからタイミングよくもう一つ。
東京の八巻さんって畳屋さんがいるんですが、その方が紹介してくださった畳制作道具を購入したんです。
すると説明書が
丁寧に手書きで同封してあったんです。
こういうのって伝わりますよね。(八巻さんありがとうございます!)
受け手の不安や迷いを理解しようと普段から思っていないと出来ないです。
使い方?
わかるでしょ?そこに書いてありますやん。
そう言われてもわかんないことって多いです。海外製品をネットで買ったら、そういうの多いです。しかも説明も英語。スピードランナーな僕ですが、話し手の顔色で理解するタイプの僕にはさっぱり(笑)
『ファッキン』って破り捨ててやりたいくらいです。
例えば代理店が、それをふまえ、何か補助的な手書き文章なんか付け加えたりしてあったら、今後の人生においてその代理店LOVEですよね。多少高くても僕はそっちで買います。だってLOVEなんですもん。
そういうことですよ。きっと(自分に言い聞かせてる)
安売り業者はそんなとこにコストをかけません。ってか手間は排除していきます。
だから、ちゃんと親身になってくれる方が良いんです。
知らないモノなんてわかんないことだらけですから。
だから僕は産地に行き、農家さんからい草と心を買うのですね。(納得)
打ち合わせとは、心と心のキャッチボール。
そして僕は左利き(とくに意味はない)
ほっこりしようぜ
おしまい