畳のライバルはフローリングと言われてきました。
このことは先日も書きましたが、
僕は畳を本当に主に考えれば、むしろフローリングは名脇役だと考えています。
家には家具置くスペースもいるでしょ?
ベッド派の方はベッドもいるし。ソファーだって置きたい。
頑張って仕事して、育児して、
大好きなカフェと家くらいは好きなものに囲まれていたい。(僕自身(笑))
おはようございます。一週間って一体何日あるんですか?
花金ってなんなんですか?
ってくらい家族と遊べていない今日この頃です。
昨日はちょこっとだけ、田川の夜を楽しんできました。
田川YEGの皆さんすいません。
地元が盛り上がるって本当に嬉しい。
そうそうベッドはと言えば、。
先日またまた大変嬉しいお客様の声いただきました。
この感じだと、普段ベッド派なんだけど、
あまりにも畳が気持ち良いから、布団引っ張り出して畳の間に寝てるって。
ありがたいなぁー。
ね?
い草すごいっしょ?
少し前までは今よりずっと身近にあったんです。おばあちゃん家とか、旅館とか。
でも、当たり前すぎて誰もその価値を考えようとはしなかった。
その結果、産地はピーク時の10分の1以下まで減少し、今なおその一途をたどっている。
だからこそ立ち上がった畳屋たちがいる。(僕も含めて)
当たり前であっていい。
むしろ当たり前であってほしい。
日本のスタンダードであってほしい。
だけどその価値は、生産工程をたどればたどるほど、感謝、礼賛に値する。
それが天候に左右され、市場に悩まされながらも生き抜いてきたい草の本当の力。
その思いをふと見直したとき、今まで味わえなかった、気づけてなかった思いが感じれて、
生活スタイルにも好影響を与えてくれる。
素敵だ!素敵すぎる。
このお客様の声を書いてくれた方は、佐野疊屋推奨草野さんのい草だから、ぐっすり眠れるに相違ない。
寝るときに畳表のポコッとした部分を指でなでなでしながら癒されているに相違ない(僕自身がそうだから)
いやあ。
嬉しい限りです!
いつも思うけど、ピンチだからこそ見いだせた境地なのかもしれない。
生産者さんの気持ちを考えると非常に不謹慎ですが、
こんな状況だからこそ出会えたものがたくさんありすぎる。
だからここからなんだ。
「成長への道は、己を知りてまず一歩。」
い草の可能性は今から世界に伝えていくから、
手を洗ってご飯食べながら待ってろよー!!
っと話がまたそれてしまいましたが、
『競合相手ってだれ?』の話に戻すと
佐野畳屋にとって、フローリングは決して競合相手ではない。
競合ってのはどこを目指すか?それによって変わっていくのだと思う。
例えば”売上げ”を主に考えるならば、
フローリングは驚異的なライバルです。だって枚数減るし、
でも、畳の価値に気づいて、畳を好きになってもらうことを優先するならば、
フローリングは、決して競合相手ではない。
また
僕みたいに”断固国産い草”だと言うならば、今最大のライバルは産地の野菜農家さんです。
生産者さんあっての僕ですから。
もっと細かくいきますと、
僕は畳で安らげる空間を売りたいんだ!
と思えば、インテリアコーディネーターさんや、
カフェオーナーさん、ソファメーカーさんなんかもライバルかも。
畳雑貨を売りたいと思えば、雑貨店や、雑貨の作家さんもライバル。
そう。
敵は自分が作るんです。
そんなこと言ってたら、すれ違う人みんなライバルです。
ガルルルル
っていつも威嚇してなきゃいけない。
仕事盗るなよっていつも目を光らせてなければいけない。
でも、一つ見方を変えればみんな仲間でもあるんです。
産地の野菜農家さんも、ちゃんとい草が売れて採算性を上げることが出来れば、
い草生産者さんにも戻りうるし、(現状はかなりシビアですが)
ソファーメーカーさんやカフェ、
インテリアコーディネーターさんなんかは強力なビジネスパートナー
雑貨屋さんもアンテナショップにすらなりうるし、
作家さんも自分じゃ作れないものをコラボして作ってくれるかも?
そう。
敵も味方も自分が作る。
自分の真ん中をぶれずに持ち、
意識し、広い視点で、周りをみれば、合う人は合うし、合わない人は合わないということになる。
『心を開いて受け止めるなら
この世のすべては美しくてもともと』
出典 本阿弥光悦
ブレるなっ!
迷うなっ!!
い草と生きると決めたなら、何が正しいかなんか関係ない。
いかに楽しませきるか、伝えきるかだ!!
怠らず、とことん買ってくれる人のことだけ、考える。
どうすればより喜んでもらえるか?
どうすればより、伝わるか?
常にそこだけと向き合いながら、
い草をより最高に感じていこう。
ズバリ!
競合は、怠けたがる自分。
妥協を勧めてくる自分。
それのみです。
とことんやろう。
で
国産い草の可能性を心から愛し、おすすめしていこう。
勉強していこう。
追伸
ぜひ畳替えをする際には一度素敵ない草の畳を見て欲しい。それからはじめてほしい。
気付いてないだけ、知らないだけでの畳離れだけは日本人として勿体ない。
一回本当の畳の趣を味わえば、心から「日本人で良かった」と思う日もくる。
色んな畳屋さんいるけど、打ち合わせにサンプル持っていくと、
「今までこんなの見せてもらったことない。」
い草の話なんて聞いたこともないってこと多いです。
その中でい草を大事な人生のライフスタイルに加えられるかっつーの。
なんかすいません。
宝を持ち腐れさせちゃってすいません。
これからは
ぜひ一度、良いい草を見て下さいね!
良ければ僕と八代行きましょ!!
バスツアーしましょ!
やっちろ飲みしましょ。
田んぼまわりましょ。
農家さんを支えてくれる奥様にも会いましょ。
い草を見ましょ!
必ず作ります。本物のい草が見れて触れて、聞けて、感じれる場所。
それでもい草が好きになれないなら。
そん時は、
そん時です(笑)
ワンモア。
もう一回行きまひょ。(笑)
ほっこりしようぜ
おしまい