迷ったら感動してもらえそうな方を選ぶ

 

決断というのはいつでも求められる事実。

 

リーダーの仕事は決断である。

 

会社の方向性や価格設定、人事案件など。

みんなで話し合いながら考えて行くことはとても重要だけど

最終的な決断は依存してはいけないのである。

 

やるかやらないかというクロスロードはいつも僕らを迷わせるが、結局最初は何かやらないと始まらないのです。

 

先日、すごく綺麗好きな方の畳替えをさせていただきました。いつも畳の下掃除機かけて、動かしたタンスの裏拭いたり、通常は出来ない部分を綺麗にしようと心がけているのですが、その上の段を行き、座板をはいで床下の掃除、座板の掃除、座板と根太の間の掃除まで出来ないか?と聞かれました。

 

僕らは畳屋さん。付属サービスとして家具を動かして畳下の掃除くらいはやるが、そこまで行くと分野が違う。

一度そこまでやるとそこまでやらない方に対して申し訳がたたなくなる。

ありちゃんと話し合った。

 

意見も割れたし、テンションも下がった。

 

残業もついたし、効率も悪かった。

 

だけど、それ以上になんでそこまで僕らに相談してきたのかを考えてみた。

 

それは嫌がらせでもなんでもなく、そこらへんの掃除が普段から気になっているが出来ず、畳替えの際にしたかったけど、年のせいか一人じゃままならないというじれったさがあるのでは?

そういえば生前祖母もぼやいてた。

 

「昔はこのくらい直ぐに出来てたのに、体が動かん。悔しい」って。

多分今回のニーズはそこなんだろうと思い、ありちゃんに言った。

 

「確かにこの掃除はやり過ぎだと思うし、お客さんも細かすぎるかもしれんけど、この細かさを越えて感動されたろうや。」

 

ありちゃんはその時はピンと来てなかったけど、

終始嫌な顔一つせずお客様の要望に応えてくれた。

 

 

避けてた家具を拭きながら元の位置に戻し、

テレビを戻し、たたみを拭いた。

 

就業時間を少し超えたくらいに全てが終わったのだが、

お客さんは言った。

「こんな細かい親父に嫌な顔一つせずよく付き合ってくれた。良かったら残りの部屋もあんたたちに頼みたい。

有難う。」

 

って。

 

素材も草野さんの京の趣、縁も黒の綿縁、素材は一流、イスジも綺麗、畳の目も綺麗。

 

だけど素材、技術の前にお客さんに寄り添って考え動く人間力がすべてを活かす力になるんだってことを学びました。

もちろんボランティアでやっているわけではないし、

会社存続のためには利益がいる。

 

だけど、その前になんのために会社を存続させたいのか。

 

なんのために経営者としてやっているのか。

 

利益は目的ではなく手段である。

とドラッガーは言った。

 

その意味をまた一つ肝に命じた1日でした。

 

 

迷ったら感動する方を選ぶ。

やるかやらないか。

 

決意しよう。

 

 

有難いことに9月にHAKATA JAPANさんでやったワークショップを12月にもう一度やることになりました。

 

またお知らせ致しますので、ぜひまたよろしくお願い致します!!

 

ほっこりしようぜ

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

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