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SDGsと畳屋さん

い草が解決する社会問題とは?畳屋が見つけた本当の課題 後編

[2021年6月5日 06時37分]

朝活で考える畳の未来

おはようございます。まず初めに、朝活仲間をTwitterにて募集中です。皆さんと一緒に素敵な朝時間を共有して、畳のある豊かな人生について考えていきましょう!

畳業界の現状:バブルから現実へ

さて、前回の続きから始めましょう。以前、次のような率直な発言で終わってしまいました:

「大量生産、大量消費の流れができる昔から日本人の暮らしに寄り添ってきた敷物である畳が、大量生産、大量消費の時代にブームとなり、畳業界にバブルを巻き起こした。」

また、こうも述べました:

「言いにくいが、人口五万人弱の田川市に畳屋何軒あるねん?それはバブリーな時代の名残でしかない。」

そして、産地で語られるい草の価値について:

「産地で話されるい草御殿の話、青いダイヤモンドという話。それはバブル時代の幻想である!!」

実際のところ、三男坊の起床により過激な発言のまま前回は終わってしまいました。

い草の本質的価値:SDGsの先駆け

しかしながら、”青いダイヤモンド”の比喩的意味は人によって異なります。もし単に経済的価値だけを示すならば、前言撤回はしません(これは断固たる決意です)。

ところが、本当にい草はダイヤモンドのような希少価値があるのでしょうか?実はそうではないのです。

持続可能なビジネスモデル:い草の場合

実際に、キングコングの西野亮廣さんの考え方を知っている方ならご存知かもしれませんが、ビジネスには大きく分けて2種類あります:

  1. 漁業的ビジネス:限られた資源を争奪するモデル(パイの奪い合い)
  2. 農業的ビジネス:資源を育て生み出すモデル(SDGsの基本理念に通じる)

つまり、ダイヤモンドは「漁業的」資源である一方、い草は「農業的」資源なのです。言い換えれば、い草は青いダイヤよりもさらに価値があり、継続的で持続可能な価値を持っています。

青いダイヤ?それよりも、い草は:

日本の国宝です。

すなわち、日本が世界に、そして未来に誇れる至宝なのです!

「クリリンのことかぁぁーー」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

はい、ととのいました(ねづっちです)

畳屋が取り組むSDGsと社会問題

そういうわけで、このブログシリーズの本題である「佐野畳屋が取り組むべき社会問題は何か?」という問いに対する答えは:

「新時代に向けて日本農業の誇りを取り戻し、SDGsを実現する」

具体的には、畳とい草は以下の社会問題解決に貢献できます:

  • 耕作放棄地問題 → い草栽培での活用可能性
  • 過疎化問題 → 伝統産業による地域活性化
  • 気候変動問題 → 環境に優しい素材の普及
  • 貧困問題 → 持続可能な雇用創出

「そんな簡単には解決できないだろう」という声も当然あるでしょう。

しかし、私は次の原則を大切にしています:

  • ビジョンは楽観的に
  • 計画は悲観的に
  • 行動は楽観的に

これは稲森さんから学んだ考え方です。

上記はビジョンの部分ですので、楽観的であって「いいーんです」(川平Jスタイルで)

畳:1300年続くSDGsの実践例

ここで、本題の畳とSDGsの関係に戻りましょう。

実は、畳は1300年前から日本の暮らしを支えてきた敷物です。SDGsという概念が世界で共有される遥か以前から、畳づくりは持続可能な開発の理念を体現していたのです。

畳の循環型サイクルとSDGs

畳づくりの過程は、まさにSDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」を体現しています:

  1. お米の副産物である稲藁を再利用して芯材にする(廃棄物削減)
  2. い草を株分けで増やす(持続可能な栽培)
  3. 自然の力(太陽・風・水・土)と人の技で素材を育てる(再生可能エネルギー活用)
  4. 畳縁で保護し、長寿命化を図る(製品寿命の延長)

そして最も重要なのは、この畳は大切に使うことで30〜50年も持ち、お手入れ次第では100年も使えるという点です。これこそがSDGsの理想形ではないでしょうか。

畳:完全なサーキュラーエコノミー

さらに注目すべき点として、役目を終えた畳は丁寧に解体することで土に還ります。本来、農業が生み出すものは全て土に戻るものだったのです。

これは、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」に完全に合致しています。

畳屋としてのSDGsビジョン

したがって、私はこの素晴らしい循環型農業を現代に復活させたいと考えています。

い草にはそれが可能です。本来、畳もその一部だったのです。

畳屋として、日本人として、私たちの伝統的知恵を活かしたいと考えています。

もちろん、生産性や効率、利便性を追求する現代社会を否定しているわけではありません。むしろ、環境に配慮した技術革新は積極的に応援しています。

ただし、忙しい日常に疲れた時、靴下を脱いでゴロンと横になれる畳の空間は、現代人に必要な癒しを提供します。かつてスティーブ・ジョブズが禅や畳の文化に触れたように、伝統と革新の融合こそ私たちの目指す道なのです。

まとめ:畳とSDGsで解決する4つの社会問題

最後に、佐野畳屋が畳を通じて取り組む社会問題とSDGsの関連性をまとめます:

  1. 環境問題の解決(SDGs目標12,13,15):自然素材による循環型社会の実現
  2. 農業・地域問題の解決(SDGs目標2,11):伝統農業の価値再評価と耕作放棄地の活用
  3. 文化継承の課題(SDGs目標4,11):日本の伝統文化や技術を次世代へつなぐ
  4. ウェルビーイングの促進(SDGs目標3):自然と共生する豊かな暮らしの提案

これらの社会問題に畳とSDGsの視点から取り組むことで、持続可能な未来への道筋を示していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!

また次回も畳とSDGsの関係について掘り下げていきます。

ほっこりしようぜ

おしまい


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