
国産い草と自然の鼓動〜天然素材が教えてくれる本物の暮らし〜
[2015年6月16日 17時55分]
自然素材としてのい草が織りなす命の循環
僕らが生きているこの世界では、しばしば自然の鼓動を感じることがあります。地震、噴火、台風、雷などの現象です。国産い草をはじめとする自然素材が織りなす鼓動には誰も抗えません。それを天災と呼ぶか、鼓動や呼吸と呼ぶかは人それぞれでしょう。
では、私たちは本当に自然と共に生きているのでしょうか?
例えば、都会で働く多くの人は気づく機会が少ないかもしれませんが、私たちは無数の命の上に生かされています。肉や魚は言うまでもなく、お米や国産い草が育つ田んぼや畑には、数えきれないほどの生き物が存在しています。いわゆる雑草と呼ばれる植物も、知らず知らずのうちに耕され、除去され、時には潰されています。
これは小さな生き物たちにとっては、まさに天災かもしれません。生きるということは、他の命の上に成り立っているのです。それはまるで光と影のような関係といえるでしょう。
国産い草が教えてくれる自然のバロメーター
話が大きくなりましたが、ここからは私の大好きな国産い草についてお話しします。昨日、尊敬するい草生産者さんがSNSに投稿していた内容を、許可をいただいて紹介します。

この写真をご覧ください。実は、国産い草の畑に蜘蛛の巣が張り巡らされているのです。
天然素材としてのい草と生き物の共存関係
一見すると管理不足に見えるかもしれません。「こんなにたくさんの蜘蛛の巣があるなんて」と思われるでしょう。私も最初はそう感じました。
しかし、これは天然素材であるい草にとって理想的な湿度状態を示している自然のバロメーターなのです。国産い草が最も成長しやすい環境であることを表しています。そう考えると、この光景は神々しくさえ感じられます。私たち人間とは違った視点で自然を見ることの大切さを教えてくれています。
自然素材としてのい草の育て方と子育ての意外な共通点
私の敬愛する国産い草生産者さんはこう語っていました。「以前はい草を育てることに必死でした。肥料をたくさん与え、『頑張れ、頑張れ』と。でも実は、い草は常に全力で成長しているんです。だから私たちがすべきことは、頑張れと言って何かをするよりも、い草が頑張れる環境づくりと、自然な流れを作ることだけなんです。」
これはまるで子育てと同じですね。子どもたちは常に成長のために頑張っています。私たち大人の役割は、その成長をそっと支え、時に優しく声をかけ、時に叱ることです。これこそが自然素材が持つ鼓動ではないでしょうか。
天然素材としてのい草から学ぶ本物のナチュラリズム
ナチュラリズム。自然素材のリズムに合わせて生きること。その流れの中で育つ国産い草に、私は深い愛着を感じています。


い草のある暮らしの心地よさ
ジャックジョンソンの音楽を聴きながら、亀のTシャツに短パン、そしてい草の草履を履く。この時間がとても心地いい。なぜなら「楽しむための畳を作っているんだから」と思えるからです。

ほっこりしようぜ
おしまい
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