福岡県飯塚市のリノベーション物件に畳を納めさせていただいたので使用した素材と雰囲気をご紹介します。
目次
大分産本ワラ床×大分産琉球表
【使用素材】
- 畳床:猪熊印のワラ床
- 畳表:琉球表
- 畳縁:へり・ふちなし仕様
大分県は日田市に猪熊畳店というこだわりのお店がある。
出会ったのは畳技術を学ぶ会だが、実は猪熊産は昔ながらの本ワラ床(全部がワラで出来た畳床)
を作ってある。
しかもお米作りもやっているという好循環ぶり。
今回、民家のリノベに携わらせて頂き、せっかくならば、こだわりの材料で提案したいとお願いしたところ、快く受けてくださり、猪熊印のワラ床を依頼(今回初めてとなる)。
琉球畳ヘリなしでの仕上げがご希望だったので角が下がらないように、たつござ入りのワラ床を依頼。
※角となる部分にこうやってゴザを縫いこんである。
はじめてワラ床作りの現場も見せて頂き、床は完了。
次は畳表。
こちらは何度か使わせて頂いたことのある淵野さんという方の琉球表。
1日に一枚も織れないプレミアムな逸品は、独特の香りと肌触り。
昔は柔道畳に使われていたくらい強い。
一枚一枚を丁寧にからくりして。
※草一本一本がほどけないようにする技。
いざ。
まだ一部リノベ中で完成写真は撮れませんでしたが、柔らかくもしっかりとした足触りと、風合い、香りは本当に素敵でした。
選んでくださったN様。
猪熊さん、淵野さん、本当にありがとうございました。
今はヘリなし畳のことを琉球畳と言ったりしますが、正式には七島イと呼ばれる草を編んだものが琉球畳なんです。
ぜひ一度機会があれば本物を見て触ってみてくださいね!