畳の交換→張替えに。日本の古きを楽しむ福岡の畳屋さん
[2017年4月20日 06時33分]
柄表や畳縁の提案で、畳の交換ではなく張替えに

昨日は、い草を少しデザイン的に織った柄表を使い、畳の張り替えをしました。
本来、琉球畳(ヘリなし畳)にしたいと相談していただきましたが、
立派な藁床はまだ健在だったので、もったいないから、と柄表などを提案しました。
畳縁も昔みたいな和風なものだけじゃなく、すごい可愛いものが揃っているので、
たくさん見ていただき、
「こんなのあるなら琉球畳じゃないでも全然良い」
と、施工に至りました。
納品したあとは、
「私は腰が悪くてベッドにしか寝れないけど、
明日起き上がれなくても今日はここで寝たい」
と、喜んでいただきました。
本当にい草のパワーはすごい。
喜んで頂こうと素敵な畳縁をラインナップくださる高田織物さんにも、もちろんい草生産者さんにも、
当店を選んでいただいたお客様にも、
心から感謝の気持ちでいっぱいです!!
根本は、日本にむかしからあったい草の奥深さだった
日本には畳という敷物がある。
畳の歴史は1300年前から記録にあり、
元来薬草として伝わってきたものだという。

さあ、現在畳も住まい方の変化とともに必死で多様化し、追いつこう、飽きさせないよう新しいものを生み出そうとしてきた。
カラーバリエーションだったり、機能性だったり。
佐野畳屋もそれについて行こうと必死でもがいた。
学び、もがき、実践していく中で、
ふと気づいたこと。
それは新しいものではなく、日本にむかしからあったい草の奥深さだったんです。
い草とい草と生きる生産者さんの人柄に惚れ込み、
僕もとことんい草だけに人生を注ごうと心に決めた時、新しい何かが生まれた。
それは、
時代が追いついてきたという感覚。
ひと昔前の家は畳ばかりだった。
時代の流れとともに洋風化が進み畳が減っていった。
それとともに安価な外国産がシェアを増し、
い草ではない畳も姿を表し、
国産はどんどん減っていった。
他を批難するつもりはこれっぽっちもないが、
やはり本物は国産い草を使った畳だと思う。
その理由は売るために作られたものじゃないから。
緻密なマーケティングを重ね、
大量生産できる準備をし、
多大な広告費を使い、一気に周知する。
立派な企業努力だと思う。
だけど、本当に心に響くのは、
ただまっすぐ自然と向き合い、己を高めながら、
もくもくと長時間作業を当たり前だと笑う
人間力なんだ。
不器用で直向きな人間力が、
世界を作っているんだよ。
人を地図上でしか見えず、
戦争をビジネスと考える世界では決して見えない、
ジャパンプライド。
侍なんだ。
つまりやはりい草最高だってこと。
僕らはこれからさらに、
とことんい草と向き合い、生産者さんと語らい、
伝えるではなく、伝わる形にしていく。
自然と人間に感謝しながら。
ありがとう日本!
い草サイコー!
ほっこりしようぜ
おしまい
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