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【SDGs】佐野畳屋が取り組む「畳で森を作る」循環型社会プロジェクト

[2024年3月4日 18時56分]

佐野畳屋のSDGs取り組み:畳で循環型社会を実現

佐野畳屋は「畳で森を作る」プロジェクトを通じて、SDGsへの取り組みを積極的に推進しています。

畳の原材料である「いぐさ」を育む地球環境を守り、持続可能な未来を築くために、私たちは循環型社会の実現に挑戦しています。

 

「畳で森を作るってどういうこと?」

多くの方がこう疑問に思われるでしょう。しかし、その答えはシンプルです。私たちが目指しているのは、**”畳で循環型社会を実現する”**ことなのです。

具体的なSDGsプロジェクト内容

当店では、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献するため、以下の取り組みを実践しています。:

  1. 一般的に焼却または埋め立て処分される畳を丁寧に解体・分別し、素材を最大限リサイクル。
  2. い草や稲わらなどの自然素材をコンポストで堆肥化。
  3. 畳から生まれた堆肥を活用した植林活動。

これらの活動は、い草生産者と畳の専門家として、環境に対する責任を果たすための取り組みです。佐野畳屋は、”畳で循環型社会を実現”するという理念のもと、「畳で森を作る」プロジェクトを継続的に推進していきます。

古畳の処分問題とSDGsへの関連性

古畳の現状:知られざる環境課題

皆さんは、古くなって交換された畳がその後どうなっているか考えたことはありますか?

「そんなこと考えたこともなかった!」

ほとんどの方がそう答えるでしょう。実は、古畳は主に①焼却 ②埋め立てという方法で処分されているのが現状です。

日本国内では、年間100万帖もの古畳が住宅の建て替えや畳の入れ替え時に排出されています。

出典:大建工業株式会社 . 古畳の回収システムを構築 . DAIKEN . 2001年10月15日 . https://www.daiken.jp/news/detail/20011015000000.html . (参照2024-03-04)

当店でも、年間300~400枚ほどの古畳が発生しており、これらの適切な処理がSDGsにおける重要課題となっています。

なぜ古畳は「焼却」か「埋め立て」が主流なのか?

古畳が環境に優しくない方法で処分されてしまう主な理由は、畳の構造が複雑で分別が困難だからです。

畳の構造

畳の構造:複合素材の課題

  • 畳表:い草と織り込むためのヒモ(麻紐または化学繊維)
  • 畳床:稲わら、ケナフ製の板、ポリスチレンフォームなど用途によって異なる素材
  • 畳へり:化学繊維や麻などの素材

このように天然素材と化学素材が混在し、さらに何層にも重なって糸やホッチキスで結合されています。なので、分解作業には多大な労力が必要です。そのため、多くの場合は燃えるゴミとして焼却されるか。もしくは産業廃棄物として埋め立て処分されてきました。

「畳で森を作る」SDGsプロジェクトの始まり

環境配慮型ビジネスへの転換点

佐野畳屋が「畳で森を作る」プロジェクトを始めたきっかけは、「製造にはこだわっているのに、廃棄方法にはこだわっていないのではないか!」という気づきからでした。

当店の最大の特徴は「生産者と直接つながっている」点にあります。以前から、い草の主要産地である熊本県八代市に足を運び、「無染土い草」の生産者である倉井さんや草野さんと直接交流してきました。

畳の原材料であるい草の生産には1年半もの時間がかかること。自然災害で一瞬にして台無しになることもあること。また品質維持のために色の悪いい草を手作業で除去していることなど、生産現場の苦労を身をもって経験しています。

「生産者が丹精込めて育てたい草からできる畳。簡単に捨ててしまうのは責任放棄ではないか。」

そこで、SDGsの理念に基づき、畳を解体して再利用できる部分は活用し、自然に還せるものは循環させる取り組みを開始しました。まずは自社で責任を持てる範囲での行動からスタートしたのが、このプロジェクトの始まりです。

SDGsプロジェクト:「畳で森を作る」実践内容

循環型社会実現のための3つの取り組み

畳の解体・リサイクル作業には広いスペースが必要です。
幸いにも当店には田舎ならではの広大な土地があります。

「佐野畳屋」工房裏手の土地

いま、その土地で実際に行っているのは3つのことです。

1. いぐさと稲わらの堆肥化で環境負荷を軽減

稲わらやい草などの自然素材は工房裏の空き地に積み上げ、米ぬかや石灰を混ぜることで時間をかけて堆肥化しています。この場所の一部では、作られた堆肥を使った植林を行い、将来的に森となる予定です。

積まれた稲わら

 

稲わらに米ぬかをかけている様子

 

一部堆肥化している稲わら

2. 畳表と畳ヘリの地域内リサイクル

丸めて積んである古くなった畳表

古くなった畳表は地域の農家に提供しています。そして、この畳表は野菜やお米を干すための敷物として再利用されています。また、耐久性のある畳縁は、物を結ぶための紐として新たな命を吹き込まれています。

3. ボード材のアップサイクル

畳の緩衝材として使用されるボードは、北九州市のリサイクル業者に引き取ってもらいます。
破砕処理後にコンクリートの材料としてアップサイクルされています。

SDGsプロジェクトがもたらす3つの社会的価値

佐野畳屋が「畳で森を作る」=「畳で循環型社会を目指す」ことで、SDGsに貢献する3つの価値が生まれています:

1. 廃棄物とエネルギーの削減効果

当店で年間300~400枚発生する古畳を廃棄物として捨てる量を大幅に削減します。
そのため、焼却または埋め立てるために使用するエネルギーやコストの低減につながっています。

2. 植林による環境保全効果

森林はCO2を吸収する重要な役割を担っています。
現在、森林減少は地球温暖化や近年問題となっている豪雨や猛暑などの異常気象の一因となっています。
つまり、植林活動を通じて森林面積を増やすことで、い草を育む地球環境の保全に貢献しています。

3. 持続可能な地域雇用の創出

畳の分解作業には、地域の退職シニアや大学生がアルバイトとして参加しています。カッター1本で比較的簡単に行える作業は、時間に融通が利き、自分のペースで進められます。なので、多様な人材が就業しやすい環境となり、地域の雇用創出にも寄与しています。

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に取り組む企業として

「佐野畳屋は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています」

当店は、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の17の目標のうち、特に「12.つくる責任つかう責任」に焦点を当てています。この「畳で森を作る」プロジェクトを通じて積極的に取り組んでいます。

畳の注文でSDGsに参加:循環型社会への貢献

畳の原材料「いぐさ」を育む地球環境を守ります。
そして次世代に畳文化を継承し、私たちは「畳で森を作る」プロジェクトを継続していきます。

 

「佐野畳屋で畳を注文すること」 =「循環型社会づくりへの参加。」

その価値提供を通じて、い草の生産から畳の製造、販売、そして循環までの全工程に責任を持ちます。
そして製品としての畳の良さや「畳で森を作る」循環型社会の価値を提供し続けます。

福岡でSDGsに取り組む畳店なら「佐野畳屋」へ

もし「畳で森を作る」プロジェクトに共感され、福岡県内で和室の畳制作・新調・張替え・表替え・裏返しをお考えでしたら、ぜひ佐野畳屋へご相談ください。

お気軽にお問い合わせいただければ、SDGsに配慮した畳づくりについてご説明いたします。


インスタグラムでは、畳やい草に関するほっこりする動画を毎週水、金で投稿しています!
ネットショップでは、究極に優しいがテーマの無染土置き畳や、おしゃれな畳縁を使用した畳雑貨、癒しの香りを放つ産地直送のい草を販売しています!

公式Instagram

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ネットショップ

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