
茶道を始めた3つの理由 ~畳職人が語るお初釜体験と茶道の魅力~
[2024年1月16日 05時30分]
お初釜での心境の変化
先日の日曜日、私がお稽古していただいている茶道の社中(しゃちゅう)のお初釜に招いていただき、参加してきました。
実際に、今年で4度目になるお初釜です。
そして、毎回、初詣や1日詣りといったものとよく似た感覚に至ります。
茶道で得られる内省の時間
確かに、お願い事をするわけでもなく、決意をするといったことでもありません。
しかし、お軸やお道具の意味などを考えながらも、お相手がいながらも、一番向き合うのは自分自身といった感覚があります。
つまり、心と体がスッーと交わっていく感覚なのです。
五感を集中させる茶道の力
このことをどう表現したら良いのかわかりませんが、五感を今に集中させるといった感じでしょうか?

とは言いつつも、森の中にただ一人でボッーとしているわけではありません。
むしろ、有難いお食事を頂いたり、お茶を頂いたり、準備してくださったお道具や、風景に思いを馳せたりと心の中はてんわやんわでございました(笑)

茶道を始めた3つの理由
全然わかっていないくせに、なにやらわかったような口をきく僕も、茶道をやりたかった理由が3つあります。
そこで、皆さんにとってどうでも良いかと思いますが、そのことを改めて、ここに書き、決意新たに2024年の茶道のお稽古に邁進していきたいと思います!
ちなみに、茶道始めようかな?という方の参考になれば幸いです。

理由①:所作を美しくしたい
凡事徹底と自己研鑽の追求
まず、僕の自分理念の原点は凡事徹底、自己研鑽です。
なぜなら、凡事は自己研鑽によってのみ高まり、そのことを徹底していくことが成長であると勝手に思っているからです。
当たり前のレベルを上げる
例えば、スティーブジョブズと僕の当たり前は次元が違うと思うのです。
同様に、強豪校とそうでない学校の部活動は当たり前の次元が違います!
したがって、自己研鑽によって、凡事のレベルを高くし、それを徹底していく必要があります。
茶道で身につける無意識の美
具体的には、茶道の無理のない所作や、相手を重んじて当たり前の精神を無意識レベルでできるようになりたいのです。
つまり、それが茶道を始めた理由の1つ目です。

理由②:畳を愛してくれる世界に身を置きたかった
畳業界の現状への不安
一方で、どんどん衰退していく畳業界があります。
また、自然のものではなく、便利なものが正義とされて見える経済社会に不安を感じます。
そこで、畳って本当に必要なのか?僕が感動したい草はただのマニアックなものなのか?
そんなことを考えたりもしましたし、今も考えないと言ったら嘘になります。
茶道の世界での畳の価値
しかし、そんな中で、畳の目を目安にしたり、丁寧に畳を愛でてくださる茶道の世界が本当に救いになっています。
実際に、畳じゃなきゃ、自然のものでないと茶の世界観は表せないといってくださる茶道の先輩方の存在が、本当に励みになるのです。
畳への確信を取り戻す
確かに、自信持って頑張っているつもりでした。
ところが、不動産の間取りや、新築物件の間取りを見るたびに減っていく畳、そしてい草を用いた畳を見ると気が滅入りそうになります。
そんな中で、茶の湯の世界での畳の存在価値によし頑張ろうと思えるのです。
生産者さん、い草は最高ですよ!

理由③:千利休への憧れ
小説「利休にたずねよ」との出会い
さらに、「利休にたずねよ」という小説を読んで千利休さんがめちゃくちゃかっこいいと思ったからです。
現代社会の利便性への疑問
侘び寂びとか、趣(おもむき)とか、風情とか、上記にもあるように、利便性が正義とされる世界は、人生から余白を奪っていったように思えてなりません。
例えば、トイレ、お風呂、寝る前、起きた後、さて主体的な自分ですか?
おそらく、スマホ、スマホではないですか?
実は、僕も意識しないと、情報をとりに行ってしまします。
余裕のない人生への警鐘
この時間が勿体無いと何かを求め続けてしまいます。
しかし、雨の日は雨を楽しみ、寒い時は寒さを楽しむ。
そんな余裕がない人生は、きっと忙しいのです。
心豊かな人生への憧れ
ありきたりな言葉ですが、忙しいという時は、心を亡くすと書きます。
つまり、心豊かな人生、本当に相手を思う言葉が大切なのです。
千利休さんがそうであったかはわかりませんが、少なくとも茶の湯で相手をおもてなす利休さんはそうでした。
結果として、そんな利休さんに憧れて僕は茶道を始めました。

茶道への想いを歌に込めて
ちなみに、たまに歌う歌もそんな思いです。
2024年への決意
以上長くなりましたが、そんなことを胸に、2024年もい草を愛し、畳を愛し、自然に感謝しながら楽しんでいきたいと思います!
どうぞよろしくお願いします!
茶道初心者へのメッセージ
最後に、茶道を始めようと考えている方へ。
茶道は、所作の美しさ、自然素材への愛、そして心の余裕を与えてくれる素晴らしい文化です。
ぜひ、一歩踏み出してみてください。
まとめ:茶道がもたらす豊かさ
要するに、茶道は単なる習い事を超えた価値があります。
自己研鑽、自然への愛、心の余裕。これらすべてを茶道は教えてくれます。
最終的に、茶道を通じて、より豊かな人生を送ることができると確信しています。
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