良い商品とは何なのか?良い畳の神髄は?

 

こんばんは?おはようございます?

見る時間であいさつが変わるのであえて言おう。

明けましておめでとうございます!!!(きっぱり)

昨晩夜半過ぎから今年のM1をやっと全部見て、

見ながら食べた焼きそばUFOにストマックをやられている僕です。

 

 

畳の話なんですが、難しい現場、合わせづらい寸法だと、ちゃんと収まるか否かに意識をとらわれてしまいがち。

僕が先日納めたお洒落な居酒屋さんも寸法が難しく、

ちゃんと収まるだろうか?

ちゃんと仕上がるだろうか?

 

という意識に集中して、寸法出しをきちっとし、計算し、よし。行ける。

 

そして、

納品。

 

1枚1枚綺麗に収まっていく度にホッとする。

 

そして全部収まると、

良かったーっという安堵感に溺れてしまう。

 

畳寄せの無い部分は多少動くが滑り止め加工はした。

 

バッチリ!

オーナーはまだ来てないけど、電話で、

「完了しました!」

 

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と告げ帰宅。

車を家に向かい走らせていると

 

チリリン。

電話が。

 

もしもし!!

もしもし!!

 

 

 

「でかい電話にすいません。佐野さん。畳が動くんですが。」

 

「いやいや滑り止めシール貼りましたし、寄せがないので、多少は動くのは仕方ないですよ!」

 

「いや。これじゃ危ないのでどうにかして下さい!」

 

「えっーー。畳屋の僕にはこれ以上は。…」

 

 

「どうにかして下さい。」

 

僕は思った。

 

納品後、後ろ髪引かれるような仕事をしないように。

何か喜びの声を頂けるように動こうと決めていた。

 

 

でも寸法にとらわれた現場。

納品後の電話は、お願いだった。

 

恥ずかしい。

僕がかなりの愚か者でした。

 

 

お客さんにとって僕が畳屋だろうと何者だろうと

 

いくらへり幅を細くしてスタイリッシュだろうと、

 

滑り止めしてようが、してなかろうが、

 

居酒屋のお客さんが使いづらければ、なんの意味もなさない。

 

 

今回の場合、畳を敷くことでより快適にお客さんに飲んで食べて楽しんでもらいたいというオーナーの思い、

 

それに応えられるか否か。

良い畳の、良い畳屋の神髄はそれである。

 

 

 

大工じゃないからとか、畳自体悪くないからとか、そんなちっぽけなプライドより、

誰が、いつ、何のために、どう使っていくのだろうか?

それを想像し、ヒアリングし、配慮すべきだ。

 

あくまで畳屋は畳しか作らないとしても、想像さえしていれば、

より快適に使っていくためには、

大工さんにこうしてもらったほうが良いですよ。とか、

大工さん紹介するとか、畳屋レベルでも最大限できることがあったはずなんだ。

というかあった。

 

僕は仕事の段取りを変更し、急遽また居酒屋さんへ。

 

了解を得て、クッションフロア用テープで動かないように固定した。

 

 

これで初めて畳の柔らかさだったり、断熱性だったり、

スタイリッシュにこだわったヘリ幅だったり、デザインだったりが生きてくる。

 

というかいくら高級素材でも、ブランドのい草でも、かっこよくても、

願っていた思いにそえなければなんの商品価値もない。全然動いて駄目だけど癒されるワーっとはならない。

 

子供が病気で体調悪いのに子供のヘアースタイルばかり気にする親はいない。

 

例えは微妙ですが(笑)

 

 

 

今一度自分に書いておこう。

 

目次

どんな商品であれ、

だれが いつ、どこで、何のために、どうやって使うか?

を常にかんがえて提案すべきである。

それが想像できないならば技術も設備も単なる自己満なのだ。

 

 

うむ。

 

あの居酒屋さんの畳がたくさんの人を快適に過ごす時間に貢献できますように。

 

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決して酔っぱらったおじさんがはずみで畳に乗り、

 

動いてしまって、

 

怒って、

 

畳を剥いで、

 

投げ、

 

投げ飛ばした畳に乗って、

 

タオパイパイのように僕を殺しに来ませんように。

 

 

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注意:タオパイパイ知らない方はドラゴンボール8巻あたりを見てね!!

 

 

 

 

 

ほっこりしようぜ

 

 

 

 

おしまい

 

 

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