自然素材へのこだわり。国産品へのこだわり。
三宅建築工房のこだわり。佐野疊屋のこだわり。
すべてのこだわりが選んで頂いたお客様の人生に溶け込んでいけるように。
さて、2016年夏に第一号の家に携わらせて頂いて、
早くも、五件目の新築の納品を昨日完了しました。
第一段はコチラから↓
第二段はコチラから↓
うちは、畳屋です。簡単に言えば畳の注文を頂き、作って納める。
という仕事です。
なんですが、その中にはかならず物語があり、こだわりがあります。
今回の物件も面白かったです。
実は、最初に頂いていた依頼はダイケンというメーカーさんの作る畳表でした。
実は同じ畳表とされていますが、本来の天然い草を使った畳とは、性質が全く違うんです。
良い所も悪い所も全く違います。
そのダイケンさんの良さの中にデザイン性が挙げられるんですが、
今回はあらかじめ選んで頂いていたダイケンさんのデザインのようなものをい草で出来ないか?
ということになりまして、
正直に言うと、出来ないデザインの方が(特にカラー表なんかは)多い中、偶然にも出来そうなデザインだったので、産地に納期だけ確認してGOでした。
佐野疊屋は、国産の天然へのこだわりが真ん中にあるので、結構い草で表現できる範囲が多いと自負していますが、
ここまでドンピシャにニーズとマッチしたのは初めてでした。
というわけで、
納めた畳がこちら。
写真じゃ柄がわかりにくいですが、い草の根っこ部分と青い部分をうまく使って綾織になっています。
ダイケンさんで言うならば、綾波という織り方です。
すっごい個人的ではありますが、納品途中の風景が超好みでしたのでパシャリ。
ここに置いて帰ろうかと思ったくらいでした。
コチラの部屋は無染土(泥染めをしていないい草)なのでい草本来の香りがしていました。(癒された)
そして実は、最近じゃ珍しい2間目。
ジャジャーーーン
こちらは本来ダイケンさんの若草色という色を選んで頂いてたので、
確認後、江戸間のということもあり、よっしゃ真骨頂と、
一年寝かせた草野さんの『京の趣』を付けさせて頂きました。
畳縁には、子供に優しい素材麻と綿で織られた高田織物さんのランシリーズ。
最高の風格漂う空間となりました。
もちろんほかの空間は杉材をメインとし、壁はオール漆喰仕立、建具も専属の職人を抱えるというこだわり具合。
もう、携われるだけで本当に感無量な建築屋さんなのです。
今後も、特に子供に優しい家を建てたい方は、
三宅建築工房×佐野疊屋シリーズ、必見ですぞ!!!
追伸
このことを座敷の方の畳表を作っていただきました、草野さんに報告したところ、
来年のい草の写真を植え付ける前の風景を送ってきてくれました。
全てに感謝!!
ほっこりしました。
おしまい