
和室が失われると、日本の心も消えてしまう理由
[2025年12月17日 00時08分]
和室とは何か?暮らしに息づく日本の美意識
和と洋。その違いは、デザインや素材だけではありません。
和服、和室、和食…。かつて日本人の「衣・住・食」の中心にあった”和のもの”は、いま静かに姿を消しつつあります。
畳もそのひとつです。
しかし、もし本当に無くなってしまったら。私たちは、心まで失われてしまう気がしてなりません。
なぜでしょうか?
和室と洋室の根本的な違い

和室は「おもてなしの空間」
和室は、誰がいつ来ても”おもてなし”ができるように考えられた空間です。
まず、余白があります。そして、余韻があります。さらに、人を迎え入れる”間”があります。
つまり、和室は他者を思いやる空間なのです。
洋室は「個人の快適さを追求する空間」
一方で洋室には、ベッドがあり、ソファがあり、テーブルに椅子、ラグや絨毯が配置されています。
これらは、自分のための快適さを追求した空間設計です。
もちろん、どちらが良い悪いではありません。どちらも素敵です。
和室に入ると背筋が伸びる理由

空間が人の心に与える影響
こう感じたことはありませんか?
和室に入ると、自然と背筋が伸びる。そして、誰かを迎えたくなる。
それはきっと、”自分以外の誰かを思う空間”だからです。
畳がもたらす心理的効果
畳の香りと感触は、私たちの心を静めます。
また、畳に座ることで視線が低くなり、自然と謙虚な気持ちになります。
このように、和室は空間そのものが、思いやりの心を育てるのです。
現代社会における和室の価値
個人主義の時代だからこそ
現代は、自分の時間、自分のスタイルが尊ばれる時代です。
だからこそ、和室が果たす役割は、むしろこれからもっと大切になっていくのではないでしょうか。
和室がもたらす心の余裕

忙しい毎日の中で、和室は立ち止まる場所を提供します。
そして、他者とのつながりを思い出させてくれます。
さらに、おもてなしの心を呼び覚ましてくれます。
和室を守ることは、日本の心を守ること

畳がある和室は、単なる空間ではありません。
それは、思いやりの心が形になったものです。
また、他者を迎え入れる文化の象徴です。
そして、日本人が大切にしてきた美意識そのものです。
まとめ:これからの和室
和室が失われることは、便利さと引き換えに、何か大切なものを手放すことかもしれません。
だからこそ、和室の価値を見つめ直し、暮らしの中に取り入れていく。
そんな選択が、これからの時代には必要なのではないでしょうか。
ほっこりしようぜ。
Youtubeでは、畳のお手入れ方法や国産い草のことなど畳にお困りの方、もっと知りたい方必見の動画を投稿しています!
インスタグラムでは、畳やい草に関するほっこりする動画を毎週水、金で投稿しています!
ネットショップでは、究極に優しいがテーマの無染土置き畳や、おしゃれな畳縁を使用した畳雑貨、癒しの香りを放つ産地直送のい草を販売しています!
Youtube
↓
https://www.youtube.com/@-tatamipocketbook-9906
公式Instagram
↓
https://www.instagram.com/sanotatamiya/
ネットショップ
↓
https://sano-tatamiya.shop-pro.jp/
おすすめブログ記事
い草の香りが脳に直結する理由|畳がもたらす科学的リラックス効果
佐野畳屋が本当におすすめしたい“無染土い草”の畳|いぐさ生産者への想い
カテゴリー
タグクラウド
最近の記事
-
和室が失われると、日本の心も消えてしまう理由
2025.12.17 -
【い草に還れる未来にしたい】──畳が語る、静かなリアル
2025.10.11 -
い草を未来につなぎたい
2025.9.22 -
【おもてなしの精神】佐野畳屋が目指す畳の物語
2025.4.23 -
お盆前の畳替えで学んだ大切なこと 初盆準備で感じた人生の教訓
2024.5.13 -
もしも日本から畳がなくなったら?
2024.4.19 -
佐野畳屋が目指す世界平和
2024.2.18 -
い草の向こう側にある真実 ~畳職人が18年間追い続けた想い~
2024.2.16 -
安心・安全な畳とは?佐野畳屋が考える本物の価値
2023.9.26 -
畳職人が語る。野見山式古民家蘇生の豊かさの本質2023.6.25
おすすめの記事
- 月間アーカイブ
- 年間アーカイブ