畳の日 2018 

 

4月29日は畳の日。

どうやら緑の日とい草の緑のダイヤという愛称が相まって出来た日とのこと。

どちらにしろクリスマスやバレンタインデイ、またハロウィンのように何かイベントとしてやり続けることで

何か楽しい日になってほしいなと思っています。

当店としては毎年この日に開催される”沖縄ふぇすた”というイベントに何かしらのカタチで参加させて頂いていたのですが

それも昨年の5回目で一旦辞めることが決まり、道の駅イベントでもやろうかと考えていました。

そこに舞い込んできた”保育園の畳替え”

普段なら手放しで喜んでいるお仕事ですが、今回は少し違う。

 

これは聞く方にとっては耳の痛い話になるかもしれませんが、大事な話しなのでしばらく読んで頂きたい。

 

この保育園は、二年前の三月に畳替えをしたばかりだった。

新畳から気にいって頂いてたダイケンさんの工業表を6.7年使ってからの依頼で、僕は子供にはい草が良いと学び本気でい草を振興していた。

だから「保育園×畳の間」にはなんの疑いもなくい草をおすすめした。

そして信じてもらいい草での張替えを施した。

 

そして今回電話口での会話はこうだった。

「あなたにお勧めしてもらい私も良いと思って付けたい草だけど、今回思うところあって前の素材に戻したいの。。」

 

僕はショックを隠し切れず聞いた

 

「自信のある素材でしたが、何か不備がありましたでしょうか?」

園長先生は続けた

「うん。真ん中らへんがささくれてズボンにつくと保育士さんが言ってるのよ。一度見てもらえる?」

 

僕はその日の夕方に約束をし、伺いました。

 

すると、園長先生がおっしゃるように真ん中の何枚かが痛んでいた。

そこは保育園の名でも比較的赤ちゃんに近いお子さんが普段過ごすような部屋で、お昼寝したりする印象だったので

安心していましたが、今回畳替えをさせて頂いて気づいた。

ベビーベッドの移動と車などのおもちゃ遊びには天然い草は向いていないのでは。。

つまり保育園だからい草が良いという考え方よりもしっかりライフスタイルを聞いてからの提案を心掛けていかなければならないことに

 

2年間の僕は少しい草というものにこだわりすぎて、”住まう””暮らす”という視点を失っていたのではないか?

もちろんい草が良いこと。

効能がたくさんあって、日本の至宝であることはまぎれもなく真実であり、大事にしたいことである。

だけど、お客様の”住まうこと””暮らすこと”を最優先に考えたら時にい草ではない提案もあるし、それは保育園であっても例外ではない。

 

そして僕らはダイケンさんの畳に戻し、昨日納めた。。

 

 

日本にとって重要ない草。

 

時代の移り変わりと共に生産者さんは減り、消滅の危機さえ嘆かれる現状の中で、

苦しくとも”お客様目線”だけは最後の真実であることを思い知った。

 

だからこそい草であるし、これからも学び提案を続けていくのだけど、

あくまで”目の前の人を最高にハッピーにしよう”という理念の元、学び適材適所を心掛けていきたい。

 

適所の発掘、提案もしっかりやりながら。

 

 

生産者さんの作るい草はまぎれもなく誇り高く唯一無二の素晴らしいもの。

 

それだけは間違いないので、畳の日にい草好きな僕にとっては少しショックな出来事でしたが更なる成長に替える約束とします。

 

 

これからも良いい草をよろしくお願い致します。

 

 

 

 

ほっこりしようぜ

 

 

 

 

おしまい

 

 

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