
畳|日本文化を守る畳屋のビジョンとミッション
[2021年12月23日 19時57分]
富士山で畳を作るという挑戦
2021年11月10日、日本一の山富士山の前で日本が誇る畳を作るという動画を撮りに行きました。そして、それが一昨日、編集を終えYouTubeにアップされました。
実際に、このような挑戦を通じて畳の価値を伝えたいという想いがあります。また、畳屋として何を目指しているのか、その根幹部分についてお話ししたいと思います。
畳屋を通じて実現したいビジョン
そもそもなぜ畳にこだわるのか
じゃあそもそもなんでそんなことしたの?という疑問もあるでしょう。しかし、今日はもっと根幹の部分について話します。
つまり、「結局畳屋さんを通じて何がしたいの?」そんなビジョンの話です。
畳離れという現実と向き合う
現代における畳の立ち位置
畳離れってどう思いますか?畳って要らないですか?
実は、それはおそらく、いる人も要らない人もどっちでも良いという人もいると思うんです。
現在のアプローチ
まず、僕がやってるのは、今畳がいる人に、期待通りの畳を、期待以上のサービスで届けようって部分です。
そして、来年含めこれから10年は、あってもなくてもどっちでも良いって人に、「あっ!!畳いいかも?ドキドキしちゃう💓」って思ってもらえる比率を高めてくってフェーズだと考えています。
社会をハッピーにするミッション
本当の使命とは
それはまあこっちの話でして、じゃあ、買っていただく方や、社会を具体的にどうハッピーにしてくのか?それがミッションです。
間違ったアプローチの例
い草いいっしょ?ね?ね?無くなるかもしれないんです。買ってよー。応援だと思ってさ。いいでしょ?ね?ね?おねがぁーーい💕
…………。
41の男が気色悪いという感情は置いといて、買いたいですか?僕だったら要らないです。
つまり、このような押し付けがましいアプローチでは、畳の本当の価値は伝わりません。
畳の2つの必要性
暮らしの中の価値
そうなんです。僕は畳の必要性を2種類感じています。
まず、一つは暮らしの中の「くつろぎ」だったり、「おもてなし」だったりを担う部分です。
日本ブランドとしての価値
また、もう一つは日本ブランドとしての畳です。
例えば京都を考えてみてください。京都の神社仏閣や茶室に畳がなくて、フローリングだったら、あんなにたくさん外国人の方が訪れるでしょうか?
さらに、お城や古民家もしかりです。
グローバル社会における日本の個性
情報化社会での日本の立ち位置
今はネットがあるので、色んな世界が見れるし、実際に行けます。宇宙にも行けるしね。
その中で日本は日本らしくないとなんの魅力もないです。好き嫌いはもちろんあるけれど、それがブランドなんだから。
持続可能な社会と畳の関係
昔からのSDGs
異常気象だ。SDGsだ。働き方改革だーってやいのやいの言っておりますが、日本は住み続けられるまちづくり、つくる責任、つかう責任という分野においては、昔はすごい知恵と支え合いの中でできていたと思います。
本質的でない改革への疑問
また、働き方改革も単に時間減らせよというのは本質的じゃない気がします。(単純に労働時間が長すぎる企業もあるけれど)
経済成長至上主義への疑問
数字だけを追う社会
やれ、経済成長だ。やれ、成長戦略だー。GDPを上げろーって、もういいっしょ。
実際に、年間自殺者3万人って現実があります。
人間らしさを失った職場
今日からバイトに来てくれる子も、前の職場ではずっと怒られてたって大人怖いって自信無くしてさ。
売上上げろ。利益出せー。うおおーーー。何のために?
本来の目的を見直す
制度の本来の意味
みんなが幸せに暮らしていくために法があって、みんなが幸せに暮らして行けるように貨幣制度があるんじゃないの?
そして、みんなが幸せに暮らせるよう畳が出来たんだよ。
1300年の歴史への責任
みんなの幸せを願ってできた畳が1300年も紡がれて来て今無くなるかもしれない時代にまでなった。
いいのかよ俺。って本気で考えました。
畳が存在すべき理由
客観的な判断
結論、意地とかそういうのじゃなく、客観的に見て、日本には世界には畳というモノがあるべきだ。
い草の歴史と可能性
元々は薬草として伝わってきたい草。実は北米、アジアなんかにも普通に生えているい草。
これ使って、もっと人々の生活に安らぎとかもたらせないかなーって、ご先祖様が考えたモノです。
日本文化の本質
人を想う文化
日本はみんなのハッピーを考えれる素敵な人間性ももった文化なんだぞ。
経済なんて小事。大事なのは「みんなハッピーか。」ってことなんじゃないかな。
理想を現実にする責任
綺麗事です。理想です。でも理想を現実に変えていくのが経営者でしょ?
え?違うの?じゃあ経営者なんか辞めちまえ!
畳屋としての使命感
世界平和への貢献
日本が日本であるために。そして世界が平和であるために、僕がいて、畳があって、日本がある。
僕は本気でそう思ってますけど何か?
本気の覚悟
このような想いで、畳を通じて日本文化を守り、人々の幸せに貢献していきたいと考えています。
まとめ:畳に込めた想いと未来への決意
畳は単なる床材ではありません。1300年の歴史の中で、人々の幸せを願って作られ続けてきた日本文化の象徴です。
また、現代社会において畳が果たすべき役割は、くつろぎやおもてなしの提供だけでなく、日本らしさを世界に発信することでもあります。
そして、経済成長だけを追求するのではなく、「みんながハッピーか」という本質的な問いに向き合うことが重要だと考えています。
最後に、畳を通じて日本文化を守り、世界平和に貢献していく。それが私たち畳屋の使命だと本気で信じています。
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