掘りごたつで憩いの場に。使わないときは畳敷きに
昨日は、元々あったお座敷に掘りごたつを据え、憩いの場に。
だけども時にはお座敷としても機能するように、掘りごたつを使わないときは畳敷きに。
枕敷き(敷く方向が違う二枚)は掘りごたつに合わせ幅が広いので、手を加えた切り方をし、掘りごたつの中は、使わないとき押入れにしまえるよう半畳敷きに。
そう、敷き方も作り方も全て住まい方の元にあるのですね!
そしてもう一軒。
ヘリなし畳に交換ではなく、あえて張替えに
元々あった畳を、ヘリなし畳に交換したいとのことでしたが、畳床もまだいけるしもったいないので、柄表と多様な畳縁を持って打ち合わせ。
「こんな素敵な畳の柄や、畳縁があるのなら、張り替えで頼みたい」とのことになり、いざ張替え。
正直言うならば、売上げ、利益をいうならばヘリなし畳の方が分がいいのです。
だけど、僕は張替えをおすすめした。
それはなぜか?
施主さんがすごく楽しそうだったから。
畳表選び、畳縁選び。
娘さんとすごく楽しそうだったから。
施工後聞いてみたんです。
「どうですか?イメージ通りだったですか?」
って。
じゃあ、
「イメージよりすごくいいわっ!」
って笑って下さいました。
嬉しかった!ありがたかった!
僕らがここにあることで、もっとたくさんの笑顔、感動を生み出していけるように精進します。
どちらのお宅も帰りしな、職人とガッツポーズしたのは
より楽しく、心地よく住まうために、畳の敷き方、織り方をデザインする
自然素材にないものが人工素材にあり、
人工素材にはないものが自然素材にはあります。
生花と造花がわかりやすい。
生花は水、光等のお手入れが必要で、当たり前だけど枯れる。
造花は、水も光も必要ないし、当たり前だけど枯れない。
どちらが便利?
どちらがメンテナンスフリー?
じゃあどちらが愛おしい?
別に人工素材を否定しているわけではないけど、
利便性だけで物事を判断するのは絶対嫌だ。
桜は散るから美しい。
人は死ぬから美しい。
散るために咲くわけではない。
死ぬために生きるわけでもない。
そこに在れるために生きるのだ。
あー。僕の自然素材に対する愛は、もはやめんどくさいね(笑)
さあ。
そんな自然素材”い草”を用いた畳は、敷き方や織り方をデザインすることでより楽しめたりする。
カップスターもガリガリ君も今や高級品のポテトチップスも
スタンダードが一番人気だけど、
時には遊びたくなるのも人間性。
敷き方、織り方で住まい方をデザインするのではなく、
より楽しく、より心地よく住まうために敷き方、織り方をデザインする。
いつもは断然蕎麦派な僕も、
風邪を引いたらうどんなのだ(意味不明)
内緒です。
ほっこりしようぜ
おしまい