そんな畳の物語 一畳目

畳屋さんはお盆前に畳替えのご依頼を頂くことが多い。

その理由として考えられるのは、お盆はお参りや帰省など、色んなお客様がお家に訪れる季節だからだと思います。
(経験からの自論)

数年前、初盆の準備で畳替えのご依頼を受けた時のお話。

ひとしきり畳替えを終えた後、依頼主の娘さんが涙⽬になりながら、言った。

「こ ん な に 綺 麗 に な る の な ら お ⽗ さ ん が 元 気 の う ち に し て あ げ た か った」

その⾔葉を聞いて私⾃⾝がハッとしました。

私は何か大切なことをおざなりにしていないだろうか?

大切な人に伝えたい言葉を後回しにしていないだろうか?

今という時を丁寧に⽣きているだろうか?

私は改めてこの時に、⼀枚⼀枚の畳はただの”商品”ではなく、

お施主様にとって⼤切な暮らしの一部であることを痛感しました。

そして同時にそんな大切な人生の時間、を畳屋の僕たちだけでなく、
たくさんの生産者さんと作っていけることを
誇りを思っています。

2024年5月版のチラシ。
配布数は限られていますが、お手元に届いた時は、
大切な方を思い浮かべていただくきっかけになれば嬉しい限りです。

暑くなりますが、お身体に気をつけて今年のお盆は、
少し身近な人とお話をしてみてはいかがでしょうか?

それではまた。

ほっこりしようぜ

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