おはようございます。
なんだか目がかゆい。そんな朝に書いてます。
(どーでもいい)
今日のタイトルは『YOUR HOME』。
直訳するとあなたの家ですが、ここでの意は私のものではないという意味です。
僕は畳屋です。
おかげさまで毎日、色んなお宅にお邪魔させて頂いております。
その中には、戸建ての持家や新築物件や、不動産物件など様々な立場の物件があります。
となれば直接的に”あなたの家”じゃない場合も多々あるということです。
「法律的には私の家だけど住むのは私じゃない。」
または
「今は私の管轄下ですが実際住むのは私じゃない」
という物件がよくあります。
わかりやすいのは賃貸。
管理、保管する人と住む人が全然違います。
新築もすべて自分で決めれませんよね(見積りにキリがないので)。
だからわが社は基本この仕様であとはオプションになります。ってのが多い。
そうやって融通利く会社は良いと思いますが、
建てる人と管理する人とお金出す人(住む人)が違うので、綿密な打ち合わせがいると思います。
タモリさんは家を建てる際建築屋さんを紹介してもらい、まず半年間飲み歩いたそうな。
(超素敵です)
そう。
何が言いたいかと言うと、ほとんどの場合、住む人と建てる人が違うので、まずは価値観の相違が生じるってことです。例え親友に建ててもらおうとも依頼主が夫婦の場合、男性、女性の意見も違いますし。
だから大事なのは「YOUR HOME」という考え方。
例え名義人が自分でも、ちゃんと住む人のことを考えているかどうか?
全部が全部自分でやる人ならともかく、
賃貸なら借り手のことをちゃんと想像できていますか?
新築ならだれがどのように暮らしていくのか?本当に感じて、気づいていますか?
持家ならちゃんと子供たちがすくすく育ち奥さんが楽しい暮らしできるように考えてますか?
ここまで書いたらもう明確ですね。
間取り、立地、価格、設備、もちろん大事ですが、
ちゃんと住む人のこと考え続けてる家。
心が通う家。
それが『YOUR HOME』。
本当に優しい理想の家なのではないでしょうか?
最近目指しているのはモノではなくコト、ココロを伝える、体験してもらう商売。
もちろんこだわった生産者のモノがあるから出来ることというのは言うまでもありませんが、
畳の間でどういう生活を織りなして、どういう風に年を重ねていくのか?
畳とは何のためにあるのか?
そんなこと考えている今日この頃です!!
最後に最近出会ってこのブログを書こうと思わせてくれたお気に入りの物語紹介します。
某住宅メーカーさんの注文住宅。
新築に際して、畳の搬入って大体最後らへんなのですが、
搬入日にお宅へ着くと、畳の座板に落書きが。
まさかヤンキーの仕業か?
田舎者の私は本気で一瞬そう思いましたが(笑)、
内容をみると、子供の言葉たちに絵。
そうメーカーさんの粋な計らいで畳替えの際に思い出してもらうカプセルじゃないけどタイムカプセルだそうな。
子供がまだ小さい僕ですから畳替えの際ウルっと来ちゃうだろうなーっと
想像しながらいい取組みだなー。家じゃなく、家作りという体験を家族全員で楽しんでもらいたいんだなー。と思いつつ、畳を丁寧に敷き込み、素敵な思いで作りの演出の余韻に浸りながら、次の現場へと向かいました。
まさに
『YOUR HOME』
どうにかして喜ばせたい。
多分そんな思いから、
会議があって採用されたのかはわかりませんが、実施されたんだろうな。
ほっこりしちゃうぜぃ。
今日も誰かをハッピーにする仕事を。
ほっこりしようぜ
おしまい