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佐野畳屋でおすすめしている極上の柔らかさを誇る藁床の畳

畳の奥深さに涙する

[2026年9月18日 12時08分]

【和室で泣く】

い草の奥にある「物語」に思いを馳せて

もう20年近く、い草産地である熊本県八代(やつしろ)に通っている、畳職人の僕です

無染土い草の畳表を実際に体感する

よく「畳はいい香りだね」と評価していただきます。もちろん、い草には数え切れないほどの素晴らしい効能があります。ただ、僕がい草を「すごい」「好きだ」と熱く語るのは、決して効能だけが理由ではありません。

い草を作り、育て、盛り上げていくストーリーの中にいる「生産者さんのあり方」が、たまらなく好きだからです

日本文化を守りたい、というよりも、日本文化となった畳の根幹である「い草農家さんの誇りを守りたい」。僕の原動力は、そういう感じです。

さて、今日のタイトル「畳の奥深さに涙する」ですが、これは一体どういう意味なのか?

僕は畳職人なので、いろいろな畳を張り替えたり、新しく作ったりしながら日々お客様と接しています。その中で、深く感動してくださったお客様の話をさせてください

「いい香りね」「きれいになったわ。ありがとう」。

もちろん、そう言っていただけるのは職人として最高に嬉しいですし、本当にありがたい言葉です。

でも、事前の打ち合わせの時、もっと言えば、僕のインスタやブログの発信を読んでご注文してくださったお客様は、すでに「生産者さんのあり方」を知ってくれています。

その上で、畳を仕立てる職人としてNorigoniを

選んでくださるのです。

つまり、新しい畳を敷いたときに感じる「いい香り」のさらに奥。

その畳がどうやってできたのか、どんな思いで、どんな苦悩を越えて、生産者さんたちが作り上げてきた素材なのか。

その背景を知っているからこそ、ただの喜びを超えた、深みのある感動を覚えてくださるのだと思います。(中には頬ずりされて喜ばれる方も)

僕の寝室も畳の部屋なんですが、いつも畳の膨らみを「ぷにぷに」と触りながら眠りにつきます

い草農家草野さんの珠玉の逸品「京の趣」の国産い草の和室

このぷにぷにした感触に触れると、「あの方の、あんな思いが詰まったぷにぷになんだろうなぁ」なんて想像してしまい、本当に癒されます

そう、暮らしに溶け込む畳だからこそ、その奥にある物語を知ることで、涙が出そうになるくらい「本当にありがたいなぁ」という気持ちで満たされていくんです。

これは、椅子だったり、ソファだったり、ベッドだったり、他の家具でも同じだと思います

職人さんがどういう思いで、どんな素材を使って、自分たちのために良いものを作ってくれようとしているのか。そんな背景に思いを馳せると、すべてのモノが愛おしく見えてきます。僕の場合は、それが「畳」だということです。

悲しくて泣くわけではなく、思いを馳せて、

勝手に涙が出る。

今日は、そんなお話でした。

い草、畳は最高なんですよ

 

ほっこりしようぜ

 

おしまい

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