産地礼賛

 

 

人間、未来への可能性は無限大だ!

 

震災の傷跡がまだ色濃く残る熊本中心部を抜けて、

今、再びい草産地礼賛。

 


 

歩く、歩く、歩く。

ただゆっくりと田んぼの中を歩く。

 

佐野疊屋ブランド”草美人”の生産者さんで契約させてもらっている倉井さんに新年の挨拶に行った。

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一本、一本交互に製織されて、畳表になっていく姿はいつ見ても美しい。

草の良しあしで色々とあるのだろうけど、ただただ単純に見入ってしまう。

 

僕の契約している無染土表は二月ごろから織り始めるとのこと。毎回楽しみ(二年目だけど)

 

そのあと、田んぼも見せて頂いた。

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今見えている草の部分は、全部畳表にはならない。

ご先祖様である。

うまい例えは見つからないが呼び水的な存在?

畳表になるい草が主役とするならば名わき役?

畳表になるい草を歌のさびとするならば、Aメロ、Bメロのい草?

 

まあつまりかけがえのない存在でありながら、陽の当たる存在にはなってない部分。

でも必ず必要な存在なんですね。

 

まだここでは見えてない命が3月ころからにょきにょきと表れて、ぐんぐん伸びていく。

ご先祖様は、畳表になる子孫の為にいまここに存在しているのである。

 

※詳しく聞きたい方は、畳の相談室にきてもらえたら幸いです。

今月は21日大任道の駅で開催しますんで。。

 

 

そう今はまだ見えてない部分がどういった環境の中、状態であるか?

その会話をするため生産者さんは、歩く。足の裏で感じながらにただただ歩く

 

見えている部分がすべてじゃなくむしろ見えない部分が大事。

ってのはなまいきにも僕の畳作りの哲学である。

 

そして一昨日から昨日思ったのは、

僕の仕事って本物の畳を売ることではなく、

本物の畳を好きになってもらうことなんだ。

 

そして”本物”ってのは、

天然だとかそうじゃないとかではなく、

本気のモノ。ってことだと思う。

 

僕の場合、その本気が自然や自分と向き合いながら出来上がった天然の素材だと思っているから、

 

やっぱり今日もい草サイコーって雄叫びをあげるんだ。

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産地から世界へ。

い草、畳は世界に誇る素材、文化である。

でも今思っているのは、

 

い草産地からあなたへ。

あなたからい草産地へ。という道筋が一番素敵だなってこと。

 

い草産地って大きくまとめさせてもらってるけど、

産地の思いとかではなく、い草の生産者さんからってことです。

僕の役割は、産地で思いあって本気で生産された素材を畳にして、その思いから伝わるカタチにしていくこと。

そこに100%集中したあと、またその声を産地に報告する。

そういったつながりを作ること。

テーマは”わくわく”と”プライド”

 

今日もそんな思いを伝わるカタチにするために

 

歩く。歩く。

 

歩くんだ。

 

 

 

ほっこりしようぜ

 

 

 

 

下書きの世界は色もつけず白黒のまま、

洒落たインテリアどころか灯りすらも整わないまま

それでも世界はゆっくりと進んでいくから

てくてくとてくてくとてくてくと歩いて行くから。

 

 

のりたろー 『てくてく』より

 

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おしまい

 

 

 

 

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