
畳の基礎知識〜畳の張り替えってなんなの?
[2021年1月27日 23時57分]
こんばんは。自然と畳をこよなく愛する、のりたろーです。
早いもので年が明けてもう1ヶ月。緊急事態宣言やらなんやらで、あっという間に月末です。
ちなみに最近は家族で「俺は海賊王になるTV」にどハマり中(笑)。
加えて、個人的にはYouTubeでお金の勉強ばかりしています。
というのも、日本ではお金の授業がないため、税金などのリテラシーがとても低いんですよね。
さて、本題です。
昨年の話になりますが、ちょっと衝撃を受けた出来事がありました。
ある事務所で5人ほどで雑談をしていたときのこと。
「え?畳の張り替えって何ですか?」
「畳って、あの状態のことを言うんじゃないんですか?」
…というご意見がなんと3人から!
ちなみに「あの状態」というのは、表面がきれいに見えている完成形の畳のことです。
つまり、意外と知られていないのですが、畳とは複数の素材で構成されていて、実はリメイクが可能なエコ素材なのです。
畳は3つのパーツでできている
まず、畳は以下の3つから構成されています。
-
畳床(たたみどこ):芯になる部分
-
畳表(たたみおもて):上のい草部分
-
畳縁(たたみべり):フチの布地
これらを縫い合わせて、私たちが普段見ている畳になります。
畳替えには3つの方法がある
次に知っておいてほしいのは、「畳替え」には主に以下の3パターンがあるということ。
① 新調(しんちょう)
畳床・畳表・畳縁すべてを新しくする方法です。
最も費用はかかりますが、畳を完全にリセットできます。
② 表替え(おもてがえ)
畳床はそのまま使い、畳表と縁だけを新しくする施工。
費用を抑えつつ見た目をリフレッシュできます。
③ 裏返し(うらがえし)
畳表をひっくり返して再利用し、新しい縁をつける方法です。
使用年数が少ない畳に向いています。
このように、使い方や状態に応じて適切な方法を選ぶのがポイントです。
畳にも寿命がある?
では、どのくらいの頻度で畳を替えればよいのでしょうか?
一般的には以下の目安があります。
-
裏返し:3〜5年
-
表替え:10年
-
新調:20年
ただし、実際には使い方や湿気、手入れの具合によって大きく変わります。
ですので、必ずしもこの通りにしなくても大丈夫です。
隙間が空いていても、すぐに新調しなくてOK!
もし今ご自宅の畳に隙間があるなら、それは「畳床の乾燥による縮み」が原因かもしれません。
もちろん、「これはもう新調しないとダメですね」という業者さんもいるかもしれません。
ですが、実際には補修で直せるケースが多いんです!
裏返しや表替え時に、芯材に詰め物をしてしっかり整えることが可能です。
環境にもお財布にも優しい選択をしたいですね。
最後に
「畳のことって、なんだか難しそう…」と思っていた方にとって、
今回は基礎の「畳リテラシー」として少しでも参考になったら嬉しいです。
次回は、
-
畳床の寿命サイン
-
良心的な畳屋の見分け方
なども書いていきたいと思います。
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