高い畳と安い畳①

 

さて。核心をついていきます。。(あくまで個人的な見解です)

高い畳と安い畳とどう違うのか?

なぜあそこは安く広告出してるけど、

うちの知り合いはそんな価格じゃ出来んっていうのかしら?

困ったわー。

 

ってこと多々あると思います。

 

畳って相場がわかりにくいため、

どうしても広告が基準になってしまいがちなんです。

まず、はじめにこれだけ言い、早速見解に入っていきたいと思います。

 

「い草はもちろん農作物は人間性が作る。」

 

そして

 

「い草は規格で作るんじゃない、心で作るんです。」

 

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おはようございます。

さて、心意気はわかった。

 

じゃあ具体的に高い畳と安い畳一体何が違うのでしょうか?

※全部い草の話です。

 

①素材が大きく違います。

②手入れの数が違います。

③手入れの質が違います。

④意識が違います。

大きく分けると。この4つじゃないかなと思います。

 

逆に言うと、素材は適当でいい。手入れなんかしなくていい。意識なんて低くていい。

 

そう。それが安い畳です。

 

それが高いとただのぼったくりです。

 

と言われても高い、安いの基準がわからないという方は参考までに佐野疊屋の価格で比べて見てください。

 

当店で一番安表替え(畳の表と縁のみの交換)は4,500円(税別)です。

主に江戸間の団地(入れ替わりの激しい借家)などはこれでやっています。

でも決してお勧めではありません。

 

それでも畳を嫌いになってもらいたくないから、最低限ここから下の表はうちじゃ扱わんばいっという意識のもと、年間単位で仕入れた国産表を使用した例です。(縁は借家用)

 

高い畳はおいくら?

ここは上限は設定しづらいというのが本音です。

 

今できうる最高の素材と技術を駆使した表替え価格は、当店での最高は30,000円(税別)です。

あくまで一般住宅用の価格で、特殊な縁や、技術を要する場合は少し変わってきます。

 

4,500円と30,000円ですか?

その差は25,500円。一体何が違うのですか?

 

①素材

畳表には当店自慢の強くて優しい畳表を使用。

時に子供さんが遊び、時に大人が趣を楽しむ畳の間は、艶が有り粘りのある太くて風合いあふれる畳にしたい。

生産者さんと交流を重ね、織って頂いた、まっすぐな人間の一品。熊本ブランドではない、手縫いをした結果独自の五感で良いと感じた佐野ブランド表です。縁には麻で編まれた無地縁を使用。

②手入れの数。表替えの場合気になるのは畳の角の部分、隅の部分。

神は細部に宿るという。そこら辺を中心に畳床の修正に力を入れています。

③手入れの質

長くもありませんが、色々勉強や検証を重ねた結果、ある工程は手縫いが良い。ある工程は機械縫いでも構わないという判断基準のもと、すっきり綺麗に仕上がるように、あくまで良い畳になるよう惜しみなく手縫いを入れていきます。

④意識の違い

ここ一番大事。

畳表なんかまさにありありと表面化しますが、どこ

に誰に届けてどう思って頂きたいのか?そう常に考える方と、

規格に乗ればそれでいいという方の意識の違いは、今後すべての人生に影響してきます。

い草は規格で作るんじゃない。心で作るんだという意味はここにあります。

誰にどのように使ってどういう風に喜んでほしいのかを思い続けれる人は少しの手間も惜しまず、

常に私の拘りをよりあなたのためにどう使うべきかを考えています。

そういう素材をそういう思いで作り、そういった意識のもとであなたの空間に納まる。

そういういった思いが伝わったとき、時に人生が潤う。

そういう家具を知ってるし、そういう家も知っている。

畳も決して例外じゃなく、色んな思いが集約した畳だからこそ味わい深く心に残る。

 

すごく熱く長くなりましたが、それが当店の表替え価格の一番下と、上の違い。

 

中国産表と国産表の違いは?とよく聞かれますが、

まずは意識の違いが大きい。

長くのばして、高い規格に乗せて売ろう。

という感覚では一番大事ない草の中身が詰まっていません。

しかもマニュアル通りに作ればいいと言われた従業員が織ってますから、

規格には通っても、それなりにしか出来ません。表面に出てきますので、縫う際イラッとします(笑)

そして何よりコンテナで船に揺られながら輸入されますので、途中でカビが来ないように乾燥が激しく、もろい。

でも、広い大地と人数は豊富ですので、比較的に安く仕上がってきます。

国産ならすべてが良いって訳ではないですが、一人ひとりがちゃんと見ながら作りますので、たまに本当これ国産?

ってのもありますが、中国産よりはいいと思って、当店では自信をもって国産のみお勧めしております。

 

なんか話が終わりそうにないので、

 

続きは第二部としてまた書きます。

 

とりあえずこのブログで覚えててほしいのは、

高いには高い理由があり、

安いには安い理由がある。

畳の場合、仕入れ値だけでそれは決まらないので非常にわかり辛いので、

事前に色々調査し、最終的に人間性で決めると良いと思います。

 

だって長く使うものですから!!

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ほっこりしようぜ

 

 

 

つづく

 

 

 

 

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