
い草の産地へ!畳の原点を訪ねる旅
[2023年1月22日 06時55分]
い草生産者を訪問
おはようございます!!畳の原材料”い草”の産地、熊本県は八代にいます。まず、新年のご挨拶もかねて、昨年に県知事賞を獲得された草野さんにお祝いに伺いました。また、無染土表の生産者である倉井さんにもご挨拶できました。
さらに、い草がどのように畳表に織られていくのか、その工程にかける生産者の思いを撮影することができました!


い草から畳表へ – 伝統の技術と思い
カタンカタン。1年6ヶ月もの間、大切に育まれてきたい草が畳表になっていきます。私たち畳屋にとって、この特別な瞬間が産地では日常的に行われています。
特に、この時期(一月〜三月くらい)はい草産地の風物詩なのです。したがって、草野さんの工房では、い草が丁寧に織られる様子を間近で見ることができました。そのため、撮影した映像は近日中に編集し、YouTubeにアップロードする予定です。ぜひ、お楽しみにしてください!!
現在では、「い草刈取り&泥染め」「先刈り」「網張り」の3本の動画をご覧いただけます。 https://youtube.com/playlist?list=PL0OFr41Hks5YNyqD0oRbXCyRA77K0LmDv
い草生産者との絆を深める
製織の撮影後、草野さんご夫婦と一緒にお食事をしました。そこで、お互いの思いやビジョンについて語り合いました。つまり、い草生産者と畳屋はチームだということです。
加えて、草野さんチームと佐野疊屋はそれぞれでも一つのチームとなっています。そのため、畳屋としての私個人にとって、い草生産者との貴重な時間は本当にありがたいものです。
い草と畳 – 日本文化の本質を考える
本物のい草とは何でしょうか?なぜ、畳が生まれ、あり続けてきたのでしょう?実際、畳はさまざまな方々の思いや技術が詰まった素材の集合体です。
まず、い草をはじめ、芯材の藁床、畳のヘリ、製作道具など多くの要素が必要です。しかし、大量生産・大量廃棄の時代は終わりつつあります。そのため、これからはテクノロジーと心の時代へと移行するでしょう。
その結果、世界に日本が誇れるものは、独特の文化から生まれた和食や建築物、そして伝統のい草畳になるはずです。

い草産地の現状と未来への思い
畳屋で在れることを本当に幸せに思います。これからもい草産地と一丸となり、皆さんの暮らしの中に、畳を通じて”和”の本質「心」の部分を磨きながら精進して参ります。
しかし一方で、い草産地の持続が危ぶまれているのも事実です。日本が、日本らしくあるためにい草畳ってかけがえのないものだと確信していますが、物質社会、効率社会の中で疲弊しているのも紛れもない真実です。
禅、瞑想、マインドフルネス…靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、い草の香る畳に座って考えてみて欲しい。サウナ、キャンプ、山登り…人は自然なくして生きてはいけません。
人は心無くして生きてはいけません。い草畳の向こう側を知ることで、日本に生まれてよかったと、ありがとーーーーーとなれるかもしれません。僕自身がそうであったように。
また書きます。

ほっこりしようぜ
おしまい
インスタグラムでは、畳やい草に関するほっこりする動画を毎週水、金で投稿しています!
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