畳という物語
突然ですが、皆さんにとって”畳”ってどんなモノですか?
「和っぽい」、「匂いが好き」、「おばあちゃんの家のイメージ」、「特に注意したことはない」
などなど。あらゆる畳のイメージがあると思いますが、それはきっと”畳”以降、畳が出来てからの物語、
すなわち暮らしの中に時々出てくる畳としてのイメージしかないと思います。
(なんのイメージもない方もいらっしゃると思いますが)
それは作り手として1番大事にしている部分ですが、今回ほんの1ミリだけでもいいので知って行って頂きたいのは、
畳になるまでの物語。
これは「ストーリーで売る」とかいう意味ではなく、畳一枚出来るのに僕たち畳屋を含めたくさんの方々がいて、
あらゆる役割の中で命を使っているということ。
(モノというものを紐解いていけば大体そうなんですけど)
畳の素材の藁床やい草は自然素材ゆえに、特に手仕事が多く効率化しにくく、時代の流れとかいうものに翻弄されやすい。
だけどそんな中でも家族や仲間と共に、お役に向き合い一生懸命、一所懸命に出来た素材が問屋さんを介して僕たち畳屋のもとに届き、皆さんのおうちに合わせて加工され、畳というものになります。
色んな人たちが、どうやったら皆さんの暮らしの中でより良きものになれるだろうか?そんなことを考えているわけであります。(超ざっくりですが)
僕が発信する理由
上記であるような物語を僕は「畳の向こう側」と呼んでいますが、そんな畳の向こう側を知れば知るほど、今ある畳に愛着が湧き、ちょっぴりかも知れないけど豊かな気持ちになれる。僕はそう思っています。
そのことを呟いたインスタがこちら↓
https://www.instagram.com/p/CP1QGUNBVXP/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
僕自身が色んな挫折の中で逃げ込むようになんとなく畳屋を継ぎ、なんとなく畳作りを手伝っていたときに、
畳表の原材料い草産地に訪れ、感動し、それ以降右肩上がりで畳を好きになっていってるのは、
いわゆる”畳の向こう側”を知ったから。
だからこそ売るためにではなく”最大限に楽しんでもらえるように”発信をする。
このブログもその1つで、もしかしたらこのブログを見ていただいているきっかけはYouTubeかも知れません。
「暮らしの手帖」と「ブルーハーツ」
佐野畳屋が目指すところは大きく”みんなハッピー”です。
心から世界平和を望み、何かしら貢献できるよう行動を重ねていく思いです。
「思いが大きすぎないか?」
とよく言われますが、心からそう思うので仕方ありません(笑)
最後にメンターとなる本と歌があるのでご紹介します
暮らしの手帖の理念
個人的な意見ですが、「暮らしの手帖」は一般的に優雅なものではなく、
キラキラしたものでもない平々凡々な暮らしを綴った雑誌です。
特に事件性もなく何事も起こらない映画のような感じです(ものすごくいい意味で)
だけどコーヒーを淹れて、眺めていたら何故か泣きそうになるんです
なんでだろう?
そう思っていたら、1ページ目に答えが書いてあった。
いや、白状します。その答えが好きで愛読し始めたんです
それが「暮らしの手帖」が出来た背景
それは戦後間もない1948年に「二度と戦争が起こらない世界になるように」と考えた末に、
”日々の暮らし”にスポットを当てた。
ブルーハーツのトレイントレイン
の一節にこうあります
「世界中に定められたどんな記念日なんかより、あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう。」
「世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより、あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう。」
いかん。
書いてて泣きそうだ。
ボクは畳という物語を通じて、世界中を笑顔にしたいんだ。
だから発信するんだよ!
ほっこりしようぜ
おしまい
追記
YouTubeでも語っています。
良ければご覧ください