ボクとい草の物語②

おはようございます。

ボクとい草の物語の続きです。

前回をご覧になってない方はコチラから

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ボクとい草の物語①|福岡(田川、飯塚、直方、嘉麻)で自然素材での畳替えをお求めの方は佐野畳屋へ おはようございます。だいぶ前に始まっていつのまにか自分の中ですら忘れちゃってた記録ボクとい草の物語。思うところあり改めて今またリニューア

そう。

3度目のマーキングを済まし、機は熟した。

いざ再びJAへ。

なにやら椅子に座ってるおじさん達がいたので

「こんにちはー」

………。

「こんにちはーーー」

おじさん無視。弁当食べとる。

「こんにちはー、あ、あのー、僕福岡の畳屋なんですがー。…」

するとだいぶ顔の怖いおじさん(社員さん?)が、

「畳屋さんがどげんしたと?」

と少し怒って聞いてきたので(多分被害妄想です)、

状況を説明。

衰退するい草業界を支える農家さんに会って話がしたい。

い草は良い。畳自体も減り、その上中国産表や工業表が増えて来たけど、国産い草を求める声はいっぱいあるし、もっと頑張るので諦めないでほしいと言いたい。

そこははっきり言いました。

断固たる決意ですからね。

すると、怒ってたおじさん(多分怒ってはないけど)が、

あっちに行ってみ、

と教えてくれたので

指のさす方向へ。

後で知るとあのおじさんたちは農産物を市場に出しに来た農家さん。

その時はそんなことすら気づかないほど緊張してました。

指のさす方向に行ってみると何やら事務所的なものがあり、3人くらいが談笑中。

うっ。。入りにくい。。と思いながらも人見知りの僕にラリアットをかまし

いざ中へ。

そこでも同じ繰り返し、

こんにちはーー

反応薄し。。

こんにちはー

あっ!俺に言いよんやーって少し反応。

そこで

状況を説明。

衰退するい草業界を支える農家さんに会って話がしたい。

い草は良い。畳自体も減り、その上中国産表や工業表が増えて来たけど、国産い草を求める声はいっぱいあるし、もっと頑張るので諦めないでほしいと言いたい。(2回目)

すると先程の反応とは正反対の笑顔で

ニコリと笑って、

「おおー。

よう一人で来たね。

大体畳屋さんは組合かなんかでたくさん来ることはあるけど、

一人で来たのはあんたが二人目ばい。」

「そ、そうなんですね。」

心の声(二人目なんや、もっと来てるかと思ったけど)

そこでもう一度、趣旨を説明。(ただの感情論ですが)

でもやっぱり気になったので

「ちなみに一人目って誰なんですか?」

と聞くと

「一人目は今、畳屋道場ってのを農家とはじめた山形県の鏡さんたい。知っとうや?」

実はこの時より少し前に畳屋道場の取り組みに興味があり話を聞きに行ってたので知ってました。

(へえ、鏡さん流石だあー)なんて思いながら、

手土産の博多通りもんを渡すといきなり、

「農家さんとこいってみるや?」と一言。

心の声

(まじ?。いきなり?……やったー。来てよかったーー)

「はい。ぜひ!!」

すぐさま準備をし、アポをとってくれる社員さん。

「あーー○○さんね?今福岡から畳屋さんがきとらすと。ああ?知らん。

今から見に行ってもよかね?ああ?知らん。」

予想ですが多分農家さんの質問は、

「畳屋さんが何しにきたとね?」

「見に来てなんするとね?」

だったんじゃないかなーーーと推測。

それだけ畳屋さんが個人で来るのは珍しい時代だったんだと思います。

そして何件かにアポをとっていただき

軽トラで出発進行。

車内で聞いたんです。

「仕事中なのに僕だけのためにこんな時間を割いてもらって大丈夫ですか?」

すると社員さんは言いました。

「良かたい。どうせ見に行くのも仕事やけん。

それに嬉しかたい。あんたみたいな若いもんが(当時27歳)一人でわざわざ来なすって

い草好きとか言ってくれて、だいぶ勇気いったろうが?中々出来るこっちゃなかたい。」

心の声(勇気出してよかった。3回しっこ行ったけど、勇気出してよかった)

「ありがとうございます。」

そして何件か連れて行ってもらいました。

その中で、社員さんが

「この人の表(畳表)は良かよ。」っとそっと教えてくれたのが渡辺さん

当時何もわからない僕でしたが、きれいだなーと仕上げ中の畳表を見て思ったのは覚えています。

そして渡辺さんの印鑑、

“伝統の逸品”と書いてある。

カッコいいですね。

っていうと、

渡辺さんが

「もう結構長いことい草作りよるけんが、これを押せるようになったのは最近たい。

親父の作りよったい草と比べて自分が納得いくもんが作れるまで押さんって決めとったけんが。。」

「そうなんですね。凄いですね」とさらっと言いながらも

内心は(うおー。すげー。。カッコいい)って思ってました。

そして色んな人が色んな思いで織ってるんだなーって。(当時行った時期は製織の時期でしたので皆さんが織ってました)

こりゃー性格も出るだろうなーって。

そんなこんな思いながら

この日の見学会は終了。

帰りの軽トラで

「来月も来ていいですか?」

社員さんに聞くと、快く

「良か良か。来い来い

じゃあ今度は飲み行くぜ。農家さんは作業中はあまりしゃべらっさんけん、飲みに言っていっぱい聞いたらよか」

まじか。会ったばっかなのに飲みにも誘ってくれるんか。

男の友情に時間は要らぬ。

かぁぁ。いぶし銀だねーー

と一回目の産地八代をあとにし、ワクワクしながら福岡への高速をブイブイいわしながら帰りました。

つづく

ほっこりしようぜ

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