僕は今八代にいます。
子供に畳はよかげなバイというセミナーを聞きにが一つ。
生産者さんや材料屋さん、はたまた各地からいらっしゃった畳屋さんと意見交換するのが一つの目的としてやって
今日は自然素材だとか、日本文化だとか今まで書いてきた視点とは切り口を変えて敷物として床材としての畳のお話。
人は他の動物と違い運動的には未熟な状態で産まれてくる。
例えば、馬は約340日お母さんのお腹の中にいて、産まれて1、2時間で立つ。
これは産まれてからの危険(外敵に食べられる)という危機感の発達からだという。
そしてそれは他の動物も同じ。
比べて人間はお腹の中に約270日と10週程短いものの生まれて立つまでは一年前後かかる。
これはまず進化的過程の中ですぐ立ち上がらなければいけないという環境じゃ無かったのもあるが、
脳の進化も同時に行うからだという。
産まれて首がすわり、寝返りをうてるようになり、バタバタしながら、ハイハイ出来るようになり、つかまり立ちをし、やがて手を離しても立てるようになる。
その間にかなりの脳内成長も行われているという。
まず寝返りした時に天井しか見えなかった景色が一変する。
そして目標物を定めるようになり、そこに向かいたいという感情が生まれ動き出す。
先生曰くこのうつ伏せの時間からハイハイの期間が最も体にとって大事な動きだという。
背筋、肩甲骨、股関節などめいいっぱい動かし動く期間。いわゆる覚醒期(勝手に決めた)
この時補助器などを用い座らせるのは控えた方がいいとのこと。座った景色がまた気持ちいいので、うつ伏せを嫌がるようになり、背筋が十分に鍛えられず、猫背になったり姿勢が悪くなったりするという。
畳生活ならずとも、ある程度好きなように動き回れる空間があることはこの時期の決め手となる。
補足しておけば、綺麗に何もないプレイルームより、色んなもの(危険じゃないモノ)があった方が脳が活性化するといいます。
畳の凹凸や、香り、クッション性や、適度な反発性、適度な摩擦感による踏ん張りやすさ、
い草を用いた畳はまさに人間が成長する過程においてものすごく優れたモノだといいます。
また乳児から幼児、小児、また大人になり高齢化しても、テーブルやソファー、ベッドの生活より畳の生活の中で暮らしている方が、関節が柔らかく、筋力も維持しやすいという。
想像見てほしい。
畳、いわゆるフラット状態から立ちあがるのと、椅子やソファ等いわゆる50%の状態から立ち上がるのは全然違う。だから逆に入院はベッドだし足腰の悪い方にはベッドや椅子、小上がりが好まれる。
うむ。納得。
ここからは個人的見解。
予防と治療という言葉があります。
これは風邪を引きやすい僕がここ2、3年意識していることなのですが、うがいや手洗いは予防、だけど一旦風邪をひいてしまうとうがい手洗いだけではなく治療が必要となる。
これは精神的にも肉体的にもまた費用的にも大きく違うのはなんとなく想像がつくと思います。
今畳が離れが進み、それと同時に高齢化が進む日本。
ライフスタイルが畳から椅子に変わったことは、実は予防から治療の観点から大きく現れているのではないでしょうか?
日本文化とかいう前に、皆さんの暮らしの中に役に立つものでありたい。
逆に役に立つものだったからの日本文化となったのですね。
和食が見直されているのもしかり、
結果論として自然素材の効能や成長に伴う五感をほどよく刺激する最高な効果は
まさに畳サイコー(久々)
い草サイコーーー(久々)
の面持ちである(笑)
今週か来週に三つ子ちゃんが産まれたというご家庭の畳を入れ替える。
先日も書いたがうちも第三子が産まれる。(頑張れ奥方)
今回頂いた知識が今後の未来を支える宝である子供たちの成長と、
全世界に住まう方々の役に立っていけたら幸いです。
畳は世界に通ず。
敷物という観点からも改めて実感したというブログ。
ほっこりしようぜ
おしまい
追伸
畳のカッコいいシーンが見たいとのご要望があったので施工例を張っておきます。
安らげるお洒落がここにある。と銘打ってますが、いかがでしょうか?
少しでもイメージしやすくなれたら幸いです。
そしてこれらは全て生産者さんという方々がいてこそ成り立つ。
ゆえに
礼賛。
あー昨日は飲み過ぎた(笑)